“呼吸”と“伸び”で体のゆがみが取れる
骨盤が締まればやせやすくなる、これはみなさんご存じでしょう。
「ところが、骨盤を締める運動は、 素人の方にとって難しいもの。そこで目をつけたのが、胸にある胸肋関節です。関節はすべてつながっており、その動きは連動しています。胸肋関節が開けば、自動的に骨盤が締まるんです」
という大庭史榔先生。どうすれば胸肋関節は開くのでしょう？
「大きく息を吸い込めばいいんです。深呼吸にプラスしたいのが “伸び”。伸びをするだけでも、骨盤が締まるからです。“朝2分”は、 手と足の形を変え、2種類の『伸び＋深呼吸』を行います。2種類行うのは、胸側と背中側をバランスよく伸ばすのが狙い。これで、 骨盤のゆがみがスムーズに改善されるのです」（大庭先生）
頭がい骨も締まるから食欲がセーブされる
全身の関節は連動していると前述しましたが、骨盤と頭がい骨にも密接なつながりがあるとのこと。
「骨盤が締まると頭がい骨も締まります。すると脳が正常に働くようになり、食欲を脳でコントロールできるように。食べすぎることはなくなります」（大庭先生）
確実にやせやすい体質になれる体操でありながら、朝ベッドの中で伸びと深呼吸をするだけと、超カンタン。忙しい人、ダイエットが続かない人にもオススメです。
骨盤などの関節が正しい形、位置からズレるのは、普段やりがちな姿勢が原因。でも、これらを一切やらないのは無理ですよね。ゆがみを放置せず、正してあげる必要があるのです。
横座り
骨盤の左右差や、ねじれにつながる姿勢です。同じ方向ばかり横座りすると、ゆがみはますます悪化していきます。
脚組み
骨盤の高さに、左右差を与える姿勢です。いつも同じ脚を上に組むなら、すでにゆがみが慢性化している恐れも。
ひじ枕
下になっている側に重心が寄りがち。ねじれも誘発する姿勢です。長時間この姿勢でいることは避けたいもの。
脱力座り
胸を突き出すように、背すじを反るのが正しい姿勢。脱力させていると、背骨がどんどんゆがんでいきます。
寝たまま「朝2分ダイエット」のメカニズム
息を吸うと胸肋関節が開く
大きく息を吸い込むと肺が広がり、つられて、胸肋関節が開きます。毎日深呼吸をすることで、胸肋関節はスムーズに開きやすくなっていきます。
胸肋関節が開くと骨盤が締まる
胸肋関節と骨盤はシーソーのような関係で、胸肋関節が開くと、骨盤は締まってきます。また、骨盤が締まると、頭がい骨も連動して締まります。
骨盤が締まりやすくなればやせる
骨盤は全身の関節の開閉に深く影響しているので、骨盤が締まれば、全身の関節も締まります。自然とやせやすい体質へと変わっていくのです。
胸肋関節が開けば骨盤も頭がい骨も締まる！
“朝2分”のポイントは“深呼吸”と“伸び”息を吸い込めば胸肋関節が開き、連動して骨盤が締ります。さらに、伸びをすることで、骨盤はギュッと内側に締まってきます。
1.全身の骨格が矯正され、ボディラインが美しくなる
骨盤が締まると、全身の関節も引き締まってきます。ぜい肉の量が減らなくても、ボディラインが締まってくるので、パッと見の印象が、美しくスリムになります！
2.基礎代謝、免疫力がアップする
骨盤が開いていると、余分な水分を排泄できなかったり、満腹感を感じられなかったりと、全身の機能が低下してしまいます。骨盤が締まれば、基礎代謝も免疫力も向上。
3.小顔になる
骨盤が締まると、頭がい骨も締まります。頭がい骨が締まれば顔のラインもキュッと引き締まってくるので、小顔になってきます。
4.思考が冴え、考え方が前向きになる
頭がい骨が開いていると、脳の働きが緩慢になりがち。頭がい骨が締まれば、頭が冴えて、行動力も高まってきます。
5.寝起きがよくなる
骨盤や頭がい骨が開きっぱなしだと、目覚めてもスッキリしません。“朝2分”は、なかなか起きられないという悩みも解消します。