現在位置:asahi.com>スポーツ>野球>プロ野球> 記事 38歳の楽天・山崎が初の2冠 本塁打王は11年ぶり2007年10月05日22時59分 5日全日程を終了したプロ野球パ・リーグで、38歳の楽天の山崎武司選手が43本塁打、108打点で初の2冠を獲得した。中日時代の96年以来の本塁打王で、打点王は初めて。トレードや解雇から再起を果たした21年目のベテランは「うれしいというより、来年もユニホームを着られるんだという気持ちかな」。穏やかに喜びを語った。
満39歳になるシーズンでの2冠獲得は、88年に門田博光(南海)が40歳で本塁打と打点王を獲得したのに次ぐ高齢だ。「クビになったと思えばタイトル。サイコロみたいな人生だ。同年代に勇気を与えていると聞くと、うれしいね」 愛工大名電高から87年に中日入団。主軸打者として活躍したが、03年にトレードでオリックスへ。地元名古屋への愛着があっただけに「放出された」との思いが強かった。 オリックスでは成績が残せず、監督との確執もあり2年で解雇された。「悔しい気持ちばかり。人間関係が崩れては、いい仕事は出来ない」。引退して名古屋へ帰るつもりが、新規参入した楽天から声がかかった。自らも27年間現役生活を送った野村克也監督は「焦るなよ」などと声をかけてくれる。「温かみがある。久しぶりに胴上げしたいオヤジと思えた」 「引退覚悟」で臨んだ今季。ID野球の野村監督の下、投手の配球を読むことを覚え本塁打を量産した。「この年になって日々、勉強になった」 本拠宮城球場のベンチ。「力を貸してほしい」。ファンから贈られた千羽鶴にそっとふれて打席に向かう。「みんなの思いがこもっているから」。武骨な男が照れた。 PR情報この記事の関連情報野球
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