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「植草一秀教授は無実だ」、真相隠す大きな力(3)

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【PJ 2007年08月18日】− 脅迫的な取り調べと誘導
 (2)からのつづき。「やってないなら認めなければいい」という人もいるかもしれない。それをさせないのが脅迫ともいえる高圧的な取り調べと利益誘導である。98年の事件時、植草氏はすでにテレビ番組出演していた。鉄道警察で上申書を書くのを渋ると、「よし逮捕だ」と別の部屋に行こうとされた。上申書を書くとすぐに解放されたが、一週間後、同じ警察に呼ばれる。調書作成時、途中で発言するごとに大声でどう喝され、指示に従わざるをえなかったという。

 2004年の事件では植草氏が容疑を否認すると、「現認逮捕だからひっくり返ることは絶対にない。裁判をやってもあなたは100%負ける」と高輪署の警官が声を荒げた。長期勾留とマスコミへの告知を避けるには、午後5時まで容疑を認めなければならないとせがまれた。苦渋の選択を迫られた植草氏は調書の作成に応じるが、エスカレーター上の状況に及ぶと「ハンカチを持ってただ立っていただけだ」と話すしかなかった。すると古旗という警官は突然「きょうはこれで終了」と言ってドアを開け、フロアに向かって「否認!」と叫ぶ。植草氏は続行を請うしかなかった。

 04年の事件は、98年の事件を表面化させる狙いで仕組まれたのではないかと植草氏はみる。98年の事件の話は、品川の交番で警官の方から出してきたからである。植草氏は不思議に思ったという。高輪署で植草氏が事実を話し始めると、古旗警官は「あー、分かった分かった」と勝手にパソコンに打ち込んだ。調書には、電車内で自慰行為をしたと事実無根の供述が書かれていた。

 今回の事件でも、起訴までの20日あまり、過酷な取り調べが続いた。終日過酷な状況下に置かれ、検察に6度も連行された。縄手錠を掛けられての検察庁への「押送(おうそう)」「逆送(ぎゃくそう)」は、一種の拷問だったという。

 取り調べ検事は、「否認を続ければ裁判で私生活を攻撃して家族を徹底的に苦しめてやる」との発言を繰り返す。警官は、「否認を続ければ長期の勾留となり、小菅(東京拘置所)に移送される」「否認して裁判になれば、必ずマスコミの餌食になる」と繰り返した。植草氏はこれを脅迫と感じたという。【つづく】

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植草一秀教授 著書で無実訴え、 『知られざる真実−勾留地にて−』(イプシロン出版企画)

『知られざる真実−勾留地にて−』

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 高橋 清隆【 神奈川県 】
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