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【愛知】

外食は“マイ箸”で 尾張旭の主婦らエコ活動

2007年10月6日

カラフルなマイ箸セットを販売している「虹のハシ元気会」のメンバー=尾張旭市で

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 「外で食事をする時は“マイ箸(はし)”を使おう」−。森林伐採につながる割りばし使用を削減するために、マイ箸を普及させようと活動を始めた人たちがいる。八月に尾張旭市の主婦ら三人で結成した「虹のハシ元気会」は自作のマイ箸セットを販売。「少しずつでもエコ活動が広がっていけば」と期待を寄せている。

 メンバーは、同市稲葉町の篠田すみ子さん(60)、同市東本地ケ原町の八木きよ子さん(43)、同市緑町の橋本ひとみさん(49)。代表の篠田さんが全国で広がりつつある“マイ箸”運動の話を友人から聞いたことがきっかけで二人を誘い、同会を結成した。

 割りばしについては「間伐材を使用しているため森林破壊にならない」とも言われているが、実際には国内で年間に消費されている約二百五十億膳(ぜん)の大部分が中国産。日本向けの割りばし製造のため、中国国内の森林伐採が深刻化しているという。

◆1人で年間200膳節約

 マイ箸を一人が使えば、年間二百膳の割りばしが節約できる計算。「環境問題というと難しいが、これなら私たちにもできる」と安い端切れの布を使った箸袋と竹ばしのセットを製作し、一セット三百円で販売を始めた。売り上げのうち五十円は、環境NPOを通して植樹活動のために寄付する予定。

 口コミなどで今までに約百セットが売れた。今後は小売店などに置かせてもらうなどして販売の範囲を広げたい考えだ。飲食店では、マイ箸の取り置きをすることでリピーターが増える効果もあるといい、協力してくれる店も探している。

 三人は「マイ箸を持つことで、節電とかちょっとしたことにも環境への意識が出てくる。マイ箸ユーザーをどんどん増やしたい」と意気込んでいる。(問)篠田さん=電0561(53)1482

 (伊藤儀雄)

 

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