2007年10月06日

レスキュー

先日より2件の繁殖場のレスキューに着手しています。


1つ目のレスキューは、繁殖場といっても数年前に廃業し、オーナーが残った子達を飼育していました。

しかし先月、そのオーナーは犬達を置き去りにし、行方不明になりました。

そしてそのオーナーの身内の方から連絡があり、私達でレスキューするに至りました。

比較的頭数は少なかったのですが、かなり状態の悪い子がおり、その子達は現在入院治療中です。

状態の良かった子達は健康チェックを終え、先日の譲渡会に参加したり、他団体様に里親探しのご協力を頂き、順次幸せを手にしています。

先日お試しに入ったポメラニアンもこの現場からレスキューしました。
ポメ










そして今週、2つ目のレスキューに入りました。

この繁殖場は経営難の上、オーナーが癌に侵されていました。

経済的理由と抗がん剤の副作用の苦しみで、これ以上犬達の世話が出来ないとの事でした。

『身勝手な理由・・・』と島田は思いましたが、犬達に罪はありません。繁殖場オーナーからのSOSの電話の向こう側から聞こえる犬達の叫び声にNOとは言えませんでした。。

そして、弁護士の先生に書類2通を作成して頂きました。
1通は所有権譲渡の書類。そしてもう1通は、今後二度と生体販売業に携わらないという誓約書です。

この2通に署名・捺印してもらい、レスキューに着手しました。


この現場は頭数が多く、現在のwan lifeの収容スペースでは、一度に全ての子達を連れて帰る事はできません。

ですので2度〜3度に分けてレスキューする予定です。

まず、第一陣はこの子達です
犬舎








ここに10年以上閉じ込められている子もいました。。
強烈な悪臭が現場を漂い、この子達の体に匂いが染み付いています。


島田とスタッフで順次車に乗せました
搬送1







搬送








そして頭数と大まかな状態のチェック
チェック








牢獄の様な犬舎から出してあげました
空








皆、今日までよくがんばりました
2







3







1







4








現場から離れ際、島田はこの日連れて帰る事の出来る子達をじっと見つめ、何故か涙しました。
涙










帰りの車中、涙の訳を聞いてみました。

現場で流した涙の訳。。

それは・・・
『所有権を譲渡して貰った今、現場の子達は全て私の子達。私のかわいい子達を全部連れて帰る事の出来ない不甲斐なさと悔しさで思わず涙が出てしまった・・・』と説明してくれました。。

現在のwan lifeのスペースと人数、そして財力と物資では、今保護している子達と今回連れて帰る子達で限界状態なのです。

連れて帰る事の出来なかった子達・・
待っている子








現在、wan lifeは今回レスキューした子達の医療措置の為に病院と事務所の往復、そしてお世話等で多忙を極めています。

しかし弱音は吐いてられません。現場にはまだたくさんの子達が私達を待っています。

1日も早く、全ての子達をレスキュー出来る様に島田を始め、スタッフ一同全力で取り組んでいます。

※上記事情によりメールの返信、お問い合わせの回答等遅れます事ご理解お願いします
m(_ _)m




wanlife1 at 12:00 │Comments(0)TrackBack(0)clip!

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