2007年10月6日 13時2分更新
大阪の動物愛護団体が、保健所などから引き取った犬を滋賀県高島市に整備した施設に移すため、きょう夜明け前、車で現地に入ろうとしたところ、環境に影響を及ぼすとして反対している地元住民が道路に座り込み、約8時間にわたるにらみ合いが続きました。
大阪の動物愛護団体「アーク・エンジェルズ」は、保健所などから犬を引き取って保護する活動を行っていますが、大阪市内の施設が手狭になり、滋賀県高島市に整備した施設に犬を移す計画を進めてきました。
きょうは午前1時すぎ、犬を乗せた愛護団体の車2台が現地に来ましたが、住民約250人が道路に座り込んで行き先をふさぎ、双方のにらみ合いが続きました。
この問題で▼住民側がふん尿や鳴き声などが環境に影響を及ぼすと主張しているのに対し、▼愛護団体は、犬の飼育に法的な問題はなく、ふん尿の消毒なども適切に行うなどとしており、平行線となっています。
愛護団体の車は午前9時すぎに引き返しましたが、現場では一部の住民が座り込みを続けています。愛護団体は「道路を封鎖する違法行為に対しては法的な対応を検討したい。犬の移転については、徐々に進めたい」としています。
一方、座り込みにも参加した高島市の海東英和市長は「住民たちと移転を阻止するための対策を検討したい」と話しています。