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イグ・ノーベル賞に日本人女性 牛糞からバニラ成分抽出

2007年10月05日18時11分

 「人々を笑わせ、考えさせてくれた研究」に贈られるイグ・ノーベル賞の授賞式が4日、米ハーバード大であり、国立国際医療センター研究所の元研究員、山本麻由さん(26)が化学賞に選ばれた。牛のふんからバニラの香りの成分である「バニリン」を抽出する方法を開発した功績。

 イグ・ノーベル賞はハーバード大系のユーモア科学誌が91年に創設し、毎年10部門前後に贈られる。日本人が関係する受賞は12件目となる。

 AFP通信によると、山本さんは「最初はジョークかと思ったが、自分の研究を広く知ってもらいたくて授賞式にきた」と語った。

 過去の日本人がらみの受賞は、カラオケの発明(平和賞)や「たまごっち」の開発(経済学賞)などがある。今年の他部門は、ベッドにいるダニ、バクテリア、カビなどの生物を全数調査したオランダのチーム(生物学賞)、ハムスターの時差ぼけ解消にバイアグラが有効だと発見したアルゼンチンのチーム(航空賞)など。

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