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10/05-12:26--岡山市の下水道使用料　来年度10％値上げへ　「経営努力」成果を反映　合併地区は30％

　岡山市は４日、来年４月に予定している下水道使用料改定の値上げ幅を１０％程度とする方針を明らかにした。前回の値上げ（０４年４月）に合わせて取り組んだ「経営努力」の成果も反映され、改定率は比較的小幅にとどまったが、合併地区は３０％（４地区平均）にも及んでいる。 　改定率は、維持管理費に資本費の４１％を加えて、０８年度から４年間の使用料対象経費を計算し、現行の使用料で割って算出した。月２０立方メートル使用した場合、現在の２６４６円から２９３２円となる。 　１９８０年度以降行われた６回の値上げは、改定率が２８・４〜４９・３％台で、１０％は最も低い。 　これまで料金水準が低かった合併地区は、今回の値上げに合わせて料金が統一され、建部は３２％、灘崎、瀬戸は３０％、御津は２５％の大幅値上げとなる。 　８年ぶりとなった前回の値上げでは、対象経費を維持管理費の全額と資本費の３分の１で算出したところ、５０％近い改定率となり批判が噴出。「経営努力」を織り込み、３８・６％に抑え込んだ経緯がある。 　経営努力は、０４年度からの４年計画で、建設費（１０５億４９００万円縮減）、維持管理費（１６億５２００万円縮減）、水洗化の促進（４億５千万円増収）で総額１２６億５１００万円の収支改善を目指した。 　維持管理費では、２年間で７億６２００万円の実績を上げるなど、努力の成果が今回の改定率算定に反映された。 　また、水洗化の促進では、幹線を凍結して面的整備を重点的に推進し、未接続の事業者や家庭への営業活動を積極的に展開。下水道施設の利用率は、６７％から８２％にアップした。 　この結果、使用料で賄う資本費の割合は、３分の１から４１％に増加。整備済みの下水道施設には、先行投資の未利用部分があるとして投入されてきた一般会計からの繰出金は、圧縮される見通しという。 　ただ今回の見直しに、今後の新たな�犒弍津慘廊瓩良�分は現段階で織り込まれていない。また合併地区の激変緩和も、今後の課題となる。 　同市では石井宏幸下水道局長が、６月定例市議会で値上げ検討に着手する考えを表明、９月定例市議会では使用料で賄う対象経費の見直し検討を明らかにしていた。

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