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[2007年10月5日(金)の KCT TVニュースから]

生誕250年記念 良寛展はじまる(倉敷市)

倉敷市玉島の円通寺で修行し、歌人、書家として知られる江戸時代の禅僧良寛の書や遺品を集めた「良寛生誕250年記念展」が倉敷市立美術館で開幕しました。
この記念展は、良寛が最晩年を過ごした新潟県長岡市の木村家所蔵の品を中心に、172点を展示しています。会場となった倉敷市立美術館では、主催した山陽新聞社の越宗孝昌社長ら8人がテープカットをして記念展開幕を祝いました。初日は、多くの美術ファンが訪れ、門外不出とされてきた作品を見て回りました。曹洞宗の開祖・道元が執筆した仏教思想書「正法眼蔵」の一部を書き写した「愛語と云は」。この作品は、楷書と片仮名が見事に調和した代表作のひとつで、「人には、やさしい心のこもった言葉をかけることが大切だ」と説いています。また、良寛が亡くなる半年前に詠まれた長歌は、「この夜はいつになったら明けるのだろうか」と、老いと病に苦しんだ最晩年の良寛の心境が詠われています。このほか、会場には、良寛の遺品や、良寛を敬い、影響を受けた彫刻家平櫛田中らの作品も展示されています。この「記念展」は、11月18日まで倉敷市立美術館で開かれています。

クライストチャーチの学生が日本文化体験(倉敷市)

良寛が修行したとされる倉敷市玉島の円通寺でニュージーランドから訪れている学生親善使節が日本文化を体験しました。
日本文化を体験したのは、倉敷市の姉妹都市・ニュージーランドのクライストチャーチ市から訪れている14歳と15歳の学生15人です。学生らは、先月29日から倉敷市に滞在しており、ホストファミリー宅にホームステイしながら中学校に通学したり、市内の観光地などを見学するなどしています。琴や日本舞踊、華道・茶道など、日本の伝統文化を体験しました。日本舞踊の体験の際には、講師から扇使いを習い、「要返し」と呼ばれる扇を回す方法などに挑戦していました。このほか、座禅や禅画などにも挑戦し、日本の文化に触れていました。学生たちは、今月13日まで倉敷市に滞在する予定です。

子どもの安全シンポジウム(総社市)

児童生徒を凶悪な犯罪から守るため総社市教育員会は、子どもの安全についてシンポジウムを開きました。
これは、岡山県が今月11日から取り組む「安全・安心まちづくり旬間」を前に初めて開かれました。シンポジウムでは、日本の犯罪学の権威として知られる立正大学教授の小宮信夫さんを講師に招き基調講演が行われました。小宮さんは、「不審者に気をつけましょう」とか「怪しい人を見たら逃げましょう」といった「人」に着目した方法ではなく「場所」に着目したほうが安全が確保できると説明しました。小宮さんの話によると、犯罪が発生しやすい場所とそうでない場所がありそれを見分けることで犯罪の発生を防げるということです。犯罪が起こりやすい場所は、「簡単に入れて、簡単に逃げられる」「見とおしが悪い」という2つの条件を満たした場所で、欧米諸国などでは、公園の周りに鉄柵を設置し簡単に出入りできないように工夫されているということです。集まった人たちは、犯罪学の専門家の小宮さんの話に真剣に聞き入っていました。

全国障害者スポーツ大会 県代表倉敷市選手壮行式(倉敷市)

今月13日から秋田県で開催される全国障害者スポーツ大会に参加する倉敷市関係選手団の壮行式が行われました。
今年の全国障害者スポーツ大会に参加する岡山県の選手は65人で、そのうち、倉敷市代表選手は16人です。壮行式では、内藤知明保健福祉局長が壮行式に出席した9人の選手を激励した後、アーチェリー競技に出場する西本洋子選手が選手を代表して奨励金を受け取りました。つづいて、5月の水泳県予選で大会新記録をマークした吉岡章選手が選手団を代表して「感動を分かち合える大会にしたいです。」と決意を表明しました。そして最後に全員で万歳三唱して大会での活躍を誓いました。全国障害者スポーツ大会「秋田わか杉大会」は、今月13日に開幕し、15日まで行われます。

小学校で前期終業式(倉敷市)

2学期制が導入されている倉敷市の公立小中学校88校で、一斉に前期の終業式がありました。
倉敷市立第一福田小学校では、全校児童750人が体育館に集まって終業式が行われました。始めに、児童を代表して、2年生の高橋奈々さんと4年生の松原一博君が「前期に頑張ったこと」と題して、作文を読み上げました。続いて、河原知之校長が、「新学期も自分を大切にして頑張ってください」と話し、児童たちは真剣に聞いていました。終業式のあと初めて通知表を受け取る1年生のクラスでは、担任の乾知樹先生から一人ずつ名前が呼ばれ、「よく頑張りました」と通知表が手渡されました。児童たちは、友達同士で見せ合うなど、始めてもらった通知表をうれしそうに覗き込んでいました。こちらの小学校では、来週火曜日から新学期が始まります。倉敷市では、学力の向上と豊かな人間性の育成を柱に去年から全ての小中学校で2学期制を導入しています。

玉野LC・玉野渋川LC 献血呼びかけ(玉野)

玉野ライオンズクラブと玉野渋川ライオンズクラブは合同で献血を呼びかけました。
献血への協力呼びかけは社会貢献活動の一環として5年前から2つのライオンズクラブ合同で実施されています。去年は、およそ140人の市民が献血に協力し33~以上の血液が採血されました。天満屋ハピータウンメルカでは買い物に訪れた人たちが次々と受付を済ませバスの中で献血を行いました。岡山県赤十字血液センターによると今年の夏は、猛暑の影響で献血への協力者が少なく全ての血液型で血液が不足しているということです。玉野ライオンズクラブと玉野渋川ライオンズクラブは「献血は人の命に関わる大切なこと」としておりこれからも事業を継続する予定です。

玉野市文化協会華道部 生け花展(玉野市)

流派を超えて玉野市内の華道愛好家の作品が一堂に集う玉野市文化協会華道部の秋季いけばな展が玉野市総合文化センターで開かれています。
玉野市文化協会華道部には池坊や小原流、桑原専慶流など7つの流派から華道愛好家およそ200人が所属しており春と秋の年に2回作品展を開催しています。今年は、テーマを「実」とし、クリやツルウメといった木の実のほかススキやリンドウといった秋の花をふんだんに使い秋の実りを表現した作品が70点並べられました。また、ガラスの花瓶で華やかに仕上げる春の作品展と違い、秋は、竹や籐のカゴを使うなどシックなイメージの作品が多く見られました。会場には、大勢の生け花ファンが訪れ会員たちの力作に見入っていました。玉野市文化協会華道部の実りをテーマにした作品展は6日(土)まで玉野市総合文化センターで開催されています。

(最終更新 10/05-17:41)


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