県健康増進課は4日、早産児や低体重児、病気のある新生児を集中的に管理、治療する新生児集中治療室(NICU)の病床が、県内では今年に入り満杯状態が続き、新たな患者の受け入れが困難な状況になっていると発表した。
NICUは県内5病院にあり計96床。超早産児が例年になく多く、退院まで約3―4カ月の入院が必要。同課は、妊娠中の十分な健康管理などを呼び掛けている。
県によると、4日現在、患者がたらい回しにされたとの報告はない。これまで満床になっても患者を受け入れているが「厳しい状況」として、産婦人科病院に早産の恐れがある妊婦の健康管理の徹底などを要請した。
出産予定日は通常なら在胎40週目。県の3日現在での入院患者分析によると、在胎23週での出産が7人、在胎24週6人、在胎25週2人、在胎26週2人と超早産児が多かった。
沖縄は低体重児出産率が全国1高いことから、県は満床状態はしばらく続くと予想している。2005年の低体重児の出生率は全国9・5%に対し沖縄は10・9%。過去10年間では1・4―2・2ポイント沖縄が全国より高い。
(10/5 16:04)