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新聞ネット事業、新サービス展開 朝日・読売・日経提携

2007年10月01日21時37分

 新聞社が、普及の進むインターネットでニュースをどのように伝えるかは、模索が続いてきた。ニュースを含めたポータル(玄関)サイトのヤフーなどが利用者の多さを誇るなか、朝日、読売、日経の3社が1日、ネットでの共同事業を発表。毎日、産経の両新聞社も同日、新たな提携相手を迎え、サイトを開設するなど、ネットをめぐるメディアの動きが活発になっている。

 ショッピングやオークションなど幅広い内容をそろえるポータルサイトに、複数の新聞社は契約のうえニュースを提供してきた。このニュースは新聞社が取材し発信したものだ。ネット利用者が多く目にする半面、新聞社のニュースサイトはポータルサイトに利用者数で後れを取ってきた。

 朝日、読売、日経が共同で取り組むサービスでは、年内に映画の製作委員会のような民法上の組合を3社で設立する。1社だけではできない広がりをもった内容の企画を打ち出してアクセスを集め、広告媒体としての魅力も高めたい考えだ。共同事業の検討は、今年に入ってから始まった。

 毎日は6月、マイクロソフトと共同運営してきたニュースサイトを9月末に終了すると発表。今月1日からはリクルート、ヤフーが出資するサイト運営会社・オールアバウトの協力を得て「毎日jp」を始めた。

 一方、産経はマイクロソフトと組み、1日、ニュースサイト「MSN産経ニュース」を開設した。産経(東京)は8月、4人の編集長がウェブ編集長を兼務する人事異動を発令している。

 共同通信社は昨年7月にヤフーへのニュース配信を打ち切り、12月から地方紙などとともに新サイト「47ニュース」を立ち上げた。

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