京セラドーム隣にイオン誘致――阪神新線と相乗、09年春開業目指す

 
              
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京セラドーム隣にイオン誘致――阪神新線と相乗、09年春開業目指す

2007/10/04配信
 京セラドーム大阪(大阪市西区)周辺の再開発を進めている大阪ガスなどはドーム東側に計画している大型商業施設の核テナントとしてイオンを誘致することを決めた。ドーム周辺には2009年春に阪神電気鉄道のなんば線が開業、新駅の設置が決まっている。交通の利便性が高まることに加えて、商業開発が進展することで地域の活性化が進みそうだ。


 誘致するのは大阪ガスや不動産子会社のアーバネックス(大阪市)などが保有する4万平方メートルの敷地。事業方式は今後詰めるが、ドームの施設や運営会社を保有するオリックスグループが大ガスグループから土地を借り受けた後、施設を建設し、イオン側に貸し出す方式が有力とみられる。オリックスでは他の商業施設やオフィスなどのテナント誘致にも取り組み、阪神なんば線が開業する09年春に合わせた開業を目指す。

 イオンも「候補地として検討している」としており、今後条件面などを協議する。

 同区画にはかつて研修施設やドーム併設の飲食店街、アミューズメント施設などがあったが、第三セクターのドーム運営会社の経営破綻もあり、次々と閉鎖され、施設は撤去されている。

 ドーム周辺の再開発ではすでに西側の駐車場になっていた市バス営業所跡地について大和ハウス工業が今年中に定期借地権を取得する予定。09年春に健康・スポーツ関連の複合施設(4階建て、延べ床面積1万8000平方メートル)を開業することが決まっている。10年には近隣に医療法人きつこう会(大阪市)の総合病院も進出する。

京セラドーム大阪周辺の再開発が加速してきた
京セラドーム大阪周辺の再開発が加速してきた

 阪神電鉄は現在の西大阪線(尼崎―西九条)を近鉄難波駅まで延伸し、阪神なんば線として09年春に開業する計画。完成すれば三宮―奈良間を約70分で結ぶことになり、延伸区間の西九条―近鉄難波間は1日当たり乗降客数が約8万人と見込まれている。

 ドーム周辺にはドーム前駅を設置するが、阪神電鉄も「延伸区間の中では特に大規模な開発になる」(坂井信也・阪神電鉄社長)とみている。市も連動したイベント開催などでさらにドームの利用増を図る考え。新線効果を見越した取り組みが今後も続きそうだ。
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