まばゆいばかりの輝きを放つシルクのネクタイ、美しい一枚の布を思わせる柔らかなレザー、カシミヤよりもさらに上質の「グァナコ」の毛で織られた軽くしなやかなコート…美しい色彩と繊細な縫製に彩られ、着る者にも、そして見る者にも驚きや感動を与えるジリーのアイテムたちは身にまとう宝石といっても過言ではありません。内装を施すのに二年もの月日をかけたパリの本店は、ヨーロッパの著名人やアラブの富豪が続々と訪れ、また、フィレンツェで開催される紳士服の一大見本市ピッティ・イマジネ・ウォモにおいても、扉付きの豪奢なブース(他社のほとんどはオープンスペースです)で、その存在は異彩を放っています。

そんな中でも創始者にして社長のAlain  Schimel氏をはじめ、彼の息子、娘達(家族経営です)は、訪れた私達日子スタッフと顔を合わせると、「オハヨーゴザイマス」と日本語でにこやかに声をかけてくれるユーモラスな一面も。