今月の日本パン・菓子新聞
日本パン・菓子新聞の中から記事を一部ご紹介します。
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臭素酸カリウム溶液を使用した食パンを山崎製パンが先行発売。国産小麦100%の食パンも製造
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緊急特集:米モンサント社 GM小麦開発中止
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日本パン工業会 第41回通常総会・記者会見実施。神戸屋 桐山健一社長が副会長就任
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本当に美味しいトーストを焼ける電子トースターが誕生!
→平成16年6月15日発行第1649号より
Sandwich of the month
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臭素酸カリウム溶液を使用した食パンを山崎製パンが先行発売
- 国産小麦100%の食パンも製造 -
山崎製パンはかねてから小麦粉改良剤の臭素酸カリウム使用に関して、研究、検討を重ねてきたが、パン中の臭素酸カリウムの挙動に関して新しい知見も得られたとして、厚生省とも協議のうえ6月1日より臭素酸カリウム溶液を使用したプルマン型(角型)食パンを先行発売した。
その見解は、「角型食パンにおいては臭素酸カリウムの残存は見られない」「山型食パンには臭素酸カリウムの残存が確認されるが、ビタミンCと硫酸第一鉄の使用により残存量を低減させる」「従来粉末で使用されていた臭素酸カリウムを溶液化し使用することで、山型食パンにおいては残存量が大きく軽減できる(特許出願中)」というもの。臭素酸カリウム溶液を使用したパンには、厚生労働省の指示により包装紙に使用した旨を明記し、消費者が選択できるようにしている。
同社が今回発売するのはプルマン型(角型)食パン「国産小麦食パン」と「ヤマザキサンロイヤル ファインアローマ」(各170円)の2種。「国産小麦食パン」はこれまで困難とされていた国産小麦で、バイタルグルテン等の添加なしでも品質のよい食パンの製造が可能になったとしている。臭素酸カリウムを使用することで食パンの品質が向上することと同時に、国産小麦に使用することで食料自給率の向上に貢献でき、食パンの消費量増加への期待もできるとしている。
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