7年ぶり南北首脳会談 韓国大統領、歩いて境界線通過へ2007年10月01日20時16分 韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は2日、南北分断の象徴である軍事境界線を歩いて渡り、金正日(キム・ジョンイル)総書記との首脳会談を開くため平壌を訪問する。南北首脳会談は00年6月の金大中(キム・デジュン)前大統領の訪朝以来7年ぶり2度目。盧大統領は首脳会談で、朝鮮半島の平和体制構築や南北間の経済協力問題などを中心に意見を交わす方針だ。 昨年10月の北朝鮮による核実験後、金総書記がトップ会談に臨むのは初めて。 盧大統領は1日、「国軍の日」の記念式典で、「北の核問題解決と6者協議の進展など韓(朝鮮)半島を取り巻く情勢は新たな局面に入った。半島の平和定着を最優先の議題として取り扱う」と述べ、休戦状態にある朝鮮戦争を終結させ、平和体制に転換させる問題などを重点的に話し合う考えを示した。 平和、経済協力を重視する大統領の姿勢に対し、韓国国内の保守派は「核問題を置き去りにしてはならない」と牽制(けんせい)。だが、李在禎(イ・ジェジョン)統一相は1日、「(核問題をめぐる)6者協議の論議がうまく進んでいることを評価する。6者の進展状況を念頭に置いて議論する」と述べた。6者協議は30日、北朝鮮の非核化に向けた共同声明案の採択に暫定合意したが、休会に入っている。 韓国側によると、盧大統領は南北縦断道路を車で北上。軍事境界線の手前で降りて徒歩で北側に入り、再び車で平壌を目指す。2日午前、北朝鮮の対外的な国家元首とされる金永南(キム・ヨンナム)・最高人民会議常任委員長が平壌で盧大統領一行を出迎えるが、金総書記がどこで現れるかは明らかにされていない。首脳会談は現在のところ3日の午前と午後に計2回予定されており、同日中にも合意文書が発表される可能性がある。 大統領は3日夕、平壌市民ら数万人が出演するマスゲーム・芸術公演アリランを観覧。4日には南北経済協力のモデル事業とされる北朝鮮・開城工業団地を視察し、ソウルに戻る予定だ。 PR情報この記事の関連情報国際
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