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トータル・ライフスタイルを提供する、新感覚の飲食店に。
株式会社デイトナインターナショナル 代表取締役 鹿島 研 氏

2007.8.31
株式会社デイトナインターナショナルと言えば、アメリカンテイストのアパレルや雑貨を取り揃えた人気ショップ、FREAK'S STOREを運営することで知られる。一見、飲食業とは無縁のようだが、実は千葉県柏市と茨城県古河市に2店舗の飲食店を構え、更なる飛躍を目指す企業である。個を重んじ、新しいことを貪欲に吸収し、心地よさを追求する、そんな奔放なアメリカン・カルチャーをこよなく愛する鹿島 研社長は、近い将来の飲食店舗の東京進出を睨み、スタッフの育成に余念がない。



外食について熱く語る、株式会社デイトナインターナショナル 鹿島社長



若き日に感じたアメリカの風を、日本に伝えたい

 起業のきっかけになったのは、22歳のときの渡米経験です。初めて降り立ったアメリカの地で目にしたカルチャーに衝撃を受けたんです。憧れの国は、どこを見ても自由で豊な雰囲気に満ち溢れていました。音楽、スポーツ、洋服……この素晴らしいカルチャーを、なんとかして日本に伝えることはできないものか。その思いがデイトナインターナショナル発足の原動力になったのです。

 最初に考えたのは、どんなチャンネルを通してビジネスを展開するかということでした。そこで選んだのが、アパレル。私にとって身近で、もっとも興味のある対象であったアメリカンスタイルのアパレルを、まずは紹介していこうと。そして生まれたのがFREAK'S STOREです。

 1号店の開店以来、店舗数も着々と増えてきました。現在は、東京はもちろん、埼玉、千葉、神奈川といった首都圏各県、長野や福島などにも出店しています。


新しい扉を開いた、飲食店経営の「遺伝子」

 最初に飲食店をオープンしたのは、96年のことです。より広い意味でのアメリカン・カルチャーを提供したいと思ったのが、飲食業進出の理由ですね。かねてから日本人はおいしい食事を楽しむことはできても、トータルで食事の時間を楽しむことが苦手なのではないかと思っていました。会話を楽しみながら、時間をかけて食事を楽しむ。そんなカルチャーを提供したかった。FREAK'S STOREを始めた当初から、アパレルやアクセサリーといった身につけるものだけでなく、時間、雰囲気、日常生活そのもののスタイルを提案しようと思っていましたから。

 実は私は、実家が飲食店を経営していたこともあって、“跡継ぎ”として2年ほど店に出ていた時期がありました。結局、そのときは飲食業に魅力を見出せず、続けることはできなかったのですが…。今となって、かつて家業でもあった飲食業を手がけ、力を入れようとしている。不思議なものです。

 飲食とアパレル。扱う商品はまったく違いますが、ベースになっている「サービスのありかた」は同じだと思っています。アパレル販売業としてのデイトナインターナショナルが見出してきたお客様との接し方は、そのまま飲食業に通じるものです。

 訪れたお客様が、安心してお店を楽しむための雰囲気作り。まるで自分の実家や友人の家を訪ねたときのような安心感、安堵感を得られるようなお店が理想です。飲食店であれば、ある程度の時間腰をすえて、貴重な食事の時間を過ごすわけですから、居心地の良さを創り出すことは最重要課題。スタッフには、自分が「居心地が良い」と思える空気を大事にするように伝えています。スタッフとの会話、店の清潔さ、そして雰囲気。最終的にお客様が店のファンになってくださるよう、日々務めています。


株式会社デイトナインターナショナル 渋谷本社の外観


やるべきことは山積み。しかし、貴重な経験が待っている

 現在、柏にハワイ・ノースショアの食堂を再現した「HANAO CAFE」、当社発祥の地である古河にはカリフォルニアのPCH沿いにある海沿いのダイナーをイメージしたグリルレストラン「Star Grill」と、2店舗の飲食店を展開しています。東京のど真ん中と違い、たくさんのお客様に来ていただくには工夫と努力が必要な立地ですから、スタッフにしてみればハードな面が多々あるでしょう。店の運営だけでなく、マーケティング、広報・広告の業務も常に念頭に置かなくてはなりません。

 ただ、この地でしかできない貴重な経験も少なくありません。古河でStar Grillの前身、「SUNNY SIDE」をオープンした際は、店の前の国道が渋滞するほどの盛況ぶりでした。娯楽施設や話題になるショップが多くないエリアの住民の方々にとって、新しいスタイルの飲食店の開店は興味をそそるものだったのでしょう。

 そんなみなさんのご期待にお応えするためには、何をするべきか。そこで知恵を絞り、目標達成を目指すことは、何物にも変えがたい経験になるでしょう。充実感も倍増するはずです。飲食業に身を投じたいと考えている若い方々、チャレンジする気持ちを持ち続けているみなさんにとって、自分を試す絶好の場になるのではないでしょうか。


古河 「Star Grill」外観


「Star Grill」入口


「Star Grill」厨房


チャンスは平等、評価は公平。「これから」を創ってくれるみなさんへ

 デイトナインターナショナルのスタッフは、常にやる気と向上心に満ちていて欲しいと思っています。努力を惜しまないスタッフには、年齢やキャリアに関係なく常にチャンスを与える環境が整っています。今年も若手スタッフの温めていた企画が実を結び、原宿ラ・フォーレ、新宿ルミネエストにアパレルの新店舗がオープンすることになっています。新店舗の運営は企画者に責任を持って進めてもらう予定です。

 もちろん、思いつきや勢いだけではチャンスは得られませんが、「理想の企画を実現したい」という強い意思があれば、やるべきことは自ずとみえてくるものですよね。

 私たちが求めている人材は、「笑顔を見るのが好きな人」。お客様や仲間の笑顔を目にして、充実感とやりがいを感じられる人が理想です。そして、志を持っている人。独立心を持っている人は大歓迎ですね。ただ、カジュアルで、堅苦しくないスタイルを提供する仕事だからこそ、きちんとした姿勢で、自分なりの緊張感を忘れずに行動することも重要ですね。

 飲食店については、いずれ東京都内への進出も予定しています。チャンスはたくさん転がっていると考えていただいてOKです。


こだわりのアイテムが並ぶStar Grill店内


こだわりのアイテムが並ぶStar Grill店内


こだわりのアイテムが並ぶStar Grill店内

 将来的に目指すのは、「昔の文豪が愛した由緒ある建物などに宿泊機能とレストランを兼ね合わせたホテル業」ですね。ホテルには、衣・食・住・エンタテイメントのすべてが含まれています。ハッピーで居心地の良いライフスタイルをトータルでご提供するには、もってこいの業態でしょう。目標目指して、今は着実に足場を固めている段階です。

 私たちの志に共感していただける方、ご自身が高い志を掲げ、それを形にする意欲に溢れた方、そんなみなさんと、ともに働きたいと思っています。デイトナインターナショナルの「これから」を創っていける、バイタリティに満ちた方々と、早くお会いしたいですね。




鹿島 研(かじま・けん)

株式会社デイトナインターナショナル代表取締役。家業であった飲食店経営を経て、22歳のときに旅行で訪れたカルフォルニアのカルチャーに魅了され、起業を決意。1986年に輸入アパレル、雑貨を販売するFREAK'S STOREを創業。90年に株式会社デイトナインターナショナル設立。現在、飲食店2店舗を含む直営店29店舗を展開。

株式会社デイトナインターナショナル
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【取材・執筆】 溝口 敏正(みぞぐち としまさ) 2007年8月21日