佐賀で竜巻?…小学校体育館の窓を割り、児童6人けが
竜巻とみられる突風で巻き上げられ体育館上部のガラス(右上のベニヤ部分)を割ったプールフロア(4日午後5時38分、佐賀市の本庄小で)=真子生次撮影
4日午後3時20分ごろ、佐賀市本庄町本庄の本庄小(秀島芳博校長、581人)で、竜巻とみられる突風のため、同校のプールから「プールフロア」と呼ばれるプラスチック製の台(縦2メートル、横1メートル、高さ0・4メートル、重さ約30キロ)が舞い上がり、約8メートル離れた体育館の地上約8メートルの場所にある窓ガラス1枚(縦1メートル、横0・7メートル、厚さ4ミリ)を直撃。割れたガラスの破片が飛び散り、館内にいた児童のうち3、4、6年生の男女6人が額や手足に軽いけがをした。
市教委や佐賀県警などによると、体育館では文化庁の舞台芸術体験事業の一環で、大阪フィルハーモニー交響楽団の公演が行われ、5年生を除く全校児童が集まっていた。窓ガラスは公演終了直後に割れたといい、児童の一部は体育館の外に出ていた。
プールフロアは背の低い児童のためにプールに沈めて底上げをする道具で、水を抜いたプールの底に2基置かれていた。うち1基が飛ばされたという。
また、同校から北東10メートルと北東120メートルの場所にある2棟のビニールハウスのビニールも裂けていた。目撃者の話から、市教委は、同校の北東側から南西側に竜巻とみられる突風が通過したとみている。
佐賀地方気象台によると、佐賀市内はこの日午後、気圧の谷の通過で大気が不安定な状態だった。市教委によると同校周辺では午後4時ごろ、パチンコ玉ほどのヒョウが降ったという。