|
日韓の“場外戦”がぼっ発した。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第1戦の城南戦を終えた浦和は4日、韓国から帰国した。アウエーでの死闘は2―2に終わり、24日の第2戦に決勝進出を懸ける。城南側からは早くも埼玉スタジアムでの決戦に向け6000枚分のアウエー席入場券を要望されたが、浦和側はこれを拒否。早くも戦闘モード全開となってきた。
浦和が、容赦なく城南の要求を突っぱねた。前日の第1戦で2―2の死闘を終え、この日、韓国を旅立つ直前のことだ。決勝進出が懸かる第2戦(埼スタ)に向け、城南側から早くも「6000枚分の入場券を購入したい」と要望された。だが浦和側は「用意できるのは3000枚」とこれをきっぱりと拒否。日韓の場外戦がぼっ発した瞬間だった。
ACLでは規則によりアウエー用入場券は収容人数の5%と決められている。6万収容の埼スタでは3000人。浦和のさじ加減で修正は可能だが、許さなかった。決勝切符を争う大一番は場内を赤く染め、ACL史上初の5万人動員を狙う。おまけに城南はかつて04年のACL横浜戦で系列組織に動員をかけ、三ツ沢の半分以上を埋めた実績も持つ。中村GMは「異様な雰囲気だった」と当時を振り返ったが、もちろん同じことはさせない。
場外戦はそれだけではない。第1戦で浦和は城南の用意したホテルを自らの判断で変更。「機密事項を話すミーティング室が用意されてなかった」ためだ。だが、そこで問題となったのがホーム側の負担する滞在費。城南はホテルの変更で増額した分の費用負担を渋った。浦和側は「うちは自前で負担することは可能だが、第2戦で同じ扱いにしますよ」とやり返したという。
第1戦を終え、クラブ関係者は「今季最強の敵」と口をそろえた。だからこそ決勝進出に向けてなりふり構わない。10・24決戦を前に早くも嵐の予感が漂ってきた。
<達也連戦OKだ>絶好調のFW田中達が自ら連戦出場にゴーサインを出した。チームは9月15日から週2試合のペースで試合が続いていたが、右ふくらはぎ痛などの影響で田中達はACLを中心に週1試合ペースでの出場が続いていた。ACLでは全北、城南の韓国勢から3戦連発と好調をキープ。帰国したこの日も「痛みもなくなってきたし、大丈夫です」と話した。
|