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代理母ボランティア 応募女性アンケートに「返信なし」

10月5日(金)

 諏訪マタニティークリニック(諏訪郡下諏訪町)の根津八紘院長(65)は4日、代理母のボランティアに応募してきた女性約40人に、真意や親族の同意を確認するアンケートを送ったところ、返信が1通もないと明らかにした。今後は代理出産をめぐる日本学術会議の検討委員会の論議などを見守りながら、必要に応じて代理出産の補償制度づくりなどを進める考えを示した。

 根津院長によると、ボランティアに応募したのは全国の20−50代。8月中旬、全員にメールや郵便で「家族の同意は得ているか」「亡くなるようなことがあっても家族は納得できるか」などを尋ねるアンケートを送った。

 また、アンケート送付後に別の女性からボランティアへの応募が何件かあったが、夫や子どもがいることなどの条件を満たす人はいなかったという。根津院長は「無理してやってもらうことではない。今回は適応者がいなかったということ」とし、今後は補償制度などの態勢をつくった上で「公募することもあり得る」と話した。