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2007年10月4日(木) 19:15 |
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造山古墳の姿 CGで描き出される
岡山市にある全国第4位の古墳・造山古墳の姿が、最新の測量技術を基にCGで描き出されました。岡山大学の研究チームによるもので、古代吉備の謎に迫る鍵となりそうです。
現在の造山古墳の姿を描き出したCGは、細かい溝などが正確に再現されていて、誤差はわずか2cmだといいます。岡山大学の新納教授のグループが作りました。 造山古墳は、天皇陵など立ち入ることが出来ない古墳を除けば、調査可能な国内最大の古墳です。 しかし、これまでは航空写真を基にした測量図しかなかったため、新納教授のグループは3年をかけ、GPSなど最新の技術を駆使して正確な測量を行いました。全長360mの巨大古墳の測量ポイントは14万ヵ所近くに上ります。 集められたデータを研究室のパソコンに入力し、画面上に映し出します。その姿は前方後円墳の形を現在も美しく保っていました。およそ1600年前に作られたものとは思えない技術の高さを感じます。 新納教授は造山古墳を国内第3位の大きさを持つ天皇陵・履中陵古墳と比較することで、造山古墳が作られた当時の古代吉備の権力規模の解明につながるといいます。また、今後、今回の調査では確認できなかった古墳のまわりに濠があったかどうかを調べ、さらに古墳の規模の詳細に迫りたいと話します。 いまだ謎の多い古代吉備の実態ですが、今回の調査が、謎を解き明かす大きな一歩となったことは間違いないようです。
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