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自衛隊給油:「イラク戦争に使用」市民団体が米公文書分析

 テロ特措法に基づく海上自衛隊の給油活動に絡んで指摘されているイラク戦争への燃料流用疑惑で、市民団体「ピースデポ」(梅林宏道代表)は4日、「問題の給油は大部分、イラク戦争に使用されたと考えざるを得ない」とする米海軍公文書の分析結果を公表した。

 問題になっているのは03年2月25日、海自補給艦「ときわ」が米補給艦「ペコス」に対し行った給油約80万ガロン。分析結果によると、「ペコス」は「ときわ」から給油を受けた7時間後、米空母キティホークにほぼ同量を給油。翌日、近くの港で3倍以上の油を自ら補給した。キティホークへの給油は前後1カ月間で計6回に及んだ。

 キティホークはその後始まったイラク戦争で、洋上作戦の中心となった。梅林代表は「ときわの給油目的が当初からキティホークへの給油だったことは明らかだ」と指摘している。

 福田康夫首相は4日の衆院本会議で、「給油を受けた艦船の活動が法の趣旨に沿ったものかどうか、再度確認しているところだ」と答弁した。【上野央絵】

毎日新聞 2007年10月4日 20時36分

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