第964回 知られざるスロヴェニア ヨーロッパ最大の地底世界を行く 2006/06/10(土)21:00〜 |
Q.小さな国の巨大な地下世界! 想像を超えるという鍾乳洞へ入った感想は?
あれはどんなに面白いテーマパークよりも百倍面白い!と思います。スケールが桁違いに大きな天然のテーマパークですね。全長25キロのポイストナ鍾乳洞では、初めの数キロをトロッコで移動するんですよ。それもすごいスピードでかなりのスリル! 地球の内臓をグォーっと探検してる気分でした。トロッコを降りてからは、鍾乳洞だから似たような景色が続くのかと思えば、同じ様子なんて2度とないし、ライトでデコボコの陰が際立つと、そこに表情が出てきて、怪物みたいに見えるから恐怖心を煽るんですよ。また狭い空間が突然広がったり・・・、変化のふり幅がものすごく大きくてずっとドキドキしてました!
世界遺産に登録されているシュコツィアン鍾乳洞は、さらにスケールが大きくて、もう宇宙空間に迷い込んだかと思うくらい。撮影用のライトをたくさん点けたにもかかわらず、一寸先は闇という感じです。結構、風があって寒いし、それがまた凛とした雰囲気で自然の厳粛な世界に足を踏み入れた気がしました。そして5〜10分ほど歩くと、轟きが聞こえてきて、40メートルほど下には川が・・・! それも激流なんです。天井は遥か上にあるし・・・、川の渓谷に掛けられた橋に立つと、気分はもう蟻んこでした。高さとか雰囲気とか、自分の力ではどうにも敵わないスケールに圧倒されて、悪いことはしていないのに「すみませんでした! もうしません!」って気分!? 無力さというか、自分がちゃんと存在しているのか確信できない不思議な感覚になってしまうんです。本当にものすごい世界が広がっているので、ぜひ見ていただきたいですね!
Q.見どころは、大きな魅力を秘めたスロヴェニアそのもの?
スロヴェニアでは日本人観光客の方をたま〜に見かけましたが、ほかの国に比べたらかなり少ないようです。そういう意味では海外旅行先の穴場かもしれませんね。ブランド品には興味がなくて、豊かな自然や歴史を感じたい方には本当におすすめの国です。私たちは行きませんでしたが、温泉もあるみたいですよ(笑)。
今回の取材でお世話になったコーディネーターさんは日本人なんですが、スロヴェニアを純粋に愛していて、とても誠意のある熱い方でした。彼はみなさんにスロヴェニアのいいところだけでなく、戦争とか過去の辛い出来事も知って欲しいという想いを持たれていました。でも日本ではあまり知られていない国だから、今回の番組をスロヴェニアの入り口にされる方もきっと多くいらっしゃいますよね。だから初めて目にするスロヴェニアには、こんなに魅力があるということをご紹介して、まず関心を持っていただいて、そこからさらに一歩深く過去の歴史や政治、それによって庶民がどういう道を辿ったかを知って欲しいと仰っていました。今後、注目のスロヴェニア情報が満載のレポートをぜひご覧下さいね。
自然が大好きな国・スロヴェニアの小学校には、山をよじ登る練習ができるクライミングウォールがあると聞き、子供たちに混じって挑戦してみた浜島さん。・・・しかし、それがなぜか、ターザンのおたけびを上げる結末に!? 大自然一杯のワンダーランド、スロヴェニアを紹介する「世界ふしぎ発見!」をぜひお楽しみに!