最近、作曲において、かなりスランプ気味だったんです7月にルリダス28弾の「Beyond The Wilderness」の発表が終わってから、その勢いですぐにルリダス29作目の作曲に入ったのに全然思い通りになりませんでした。ルリダスは2人で創り上げる合作品なのにパートナーであるジューダスの波長に全然合わせることが出来なくなって、今まであんなに1つだったのになんで上手くいかないんだろうと悩んでいました。わたしにとっては「Beyond The Wilderness」もすごく難しかったし、制作の途中で、進行を変えてもらうことになった箇所などがあり、ジューダスが本来想定していた元を崩すことになってしまいました。そのまま2人で29作目もすぐに作曲し始めたため、7月、8月は、とにかく仕上げたい一心で、新作にがむしゃらに取り組んでいた時期でした。しかし、その29作目は、全てのメロいれが終わっても、全然納得がいかない、こんなものは皆さんにお聴かせするに値しないと、何時間もかけて作った音楽を、数か月間、何度も破棄し続けることになりました。今まで一緒に何十作品と作ってきたルリダスは、ここで限界にきているのかなと悩んだり、更に追い討ちをかける様に、録音環境の異常が発生。ますますやる気を失い、状態は完全に直ったものの、新曲の譜面をデスクトップに放置したまま9月に入りました。
サイトをリニューアルする機会もあったので、あらためてルリダスが今まで作ってきた音楽を聴いてみると、我ながら、どの曲も完成度が非常に高いと感じ、2人で制作しているのに、まるで1人の人間が作ったかのような一体感、そしてこの上ない満足感を得ることができました1弾~28弾まで聴いてみて気付いたのが、ルリダスである時の自分らしいメロディという表現の仕方を忘れてしまっていたということでした。そしてわたしはこの度やっと、スランプから完全に脱出をしたのです
結成してこの6年の間に、お互いの音楽性や状況が変わったのかなとか、いつの間にか何か歯車が狂ってジューダスの波長に合わせることができなくなったのかなとか、このままこんな状況でいい曲が作れなくなったらどうしようと不安ばかりだったのですが、それはただ単に、自分がダメだったんだなぁということがわかりました。前にも同じ様なスランプがあり、2年のブランクの後に発表した、25作目「Eternal」で復活したルリダスは、見事に新たなる名曲を生み出し、ルリダスはやっぱり素晴らしいと思える世界を創り上げましたし、音楽家としてこんなに合うパートナーはいないと思います。世界中で唯一の存在です。ルリダス29弾は今、それまで破棄し続けてきたメロディとは全く異なった質の高い楽曲となってきています。これなら自信を持って皆さんに聴いてもらえると確信できたので近日公開できそうです。新曲をいつも楽しみに待っていてくれる皆様にはかなりお待たせをしてしまいましたが、公開したら是非聴いてください!