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2007年10月04日
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新町の屋台が新調 水引幕は41年ぶり 大宮八幡宮

2007/09/25


幅4・6メートルの迫力が目を引く水引幕=新町公民館


精かんな顔つきの武将が躍動する高欄掛=新町公民館

 十月六、七日にある大宮八幡宮の秋祭りで、新町の屋台が、水引幕(みずひきまく)を四十一年ぶりに、高欄掛(こうらんがけ)を十三年ぶりに新調して参加する。金糸などを使い色目も鮮やかに、勇ましい武者の刺しゅうを施した。運行する新町、大宮町の両地区は「数年来の念願がかなった。張り切って担ぎたい」と喜んでいる。

(佐伯竜一)

 地区によると、現在の水引幕は一九六六年、高欄掛は九四年にお目見え。水引幕には「宇治川の先陣争い」を、四枚の高欄掛には武者が竜や虎を退治する場面が、それぞれ迫力たっぷりに表現されている。

 それぞれ傷みが目立つようになったため、約五年前に新調を決め、地区に寄付を募った。これまでと同じ絵柄で、香川県観音寺市の店に製作を依頼した。

 水引幕は昨年十月、約一年二カ月がかりで仕上がった。幅四・六メートル、高さ一メートル。騎馬武者が激流の宇治川を、敵からの矢をかいくぐって渡り、攻め入るシーンを描く。よろいや馬、川の流れなどを鮮やかな色合いに仕上げた。

 高欄掛も、約一年がかりで今月完成した。一枚当たりの幅は約一メートル、高さ七八センチ。源頼光や加藤清正が、りりしい顔つきで躍動している。

 昼用のちょうちんも発注し、製作費は水引幕、高欄掛と合わせて千数百万円。

 大宮町の藤田輝富貴区長(69)は「伝統と新しさがうまく調和したデザイン」とにっこり。新町の山本邦雄区長(65)も「正月は無理でも、祭りには帰省するという人が多い土地柄。誇らしい仕上がり」と話している。


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