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ウオッカ秋華賞後1走し有馬へ/秋華賞

四位騎手を背にCウッドコースで追い切られたウオッカ
四位騎手を背にCウッドコースで追い切られたウオッカ

 ダービー馬ウオッカ(牝3、栗東・角居)が有馬記念(G1、芝2500メートル、12月23日=中山)を目指すことになった。秋華賞(G1、芝2000メートル、14日=京都)1週前追い切りを行った3日、栗東で角居勝彦師(43)が明らかにした。この日はCウッドで3頭併せを行い、1馬身遅れながらもラスト11秒9(馬なり)の伸びを披露。競馬界は今秋もウオッカを中心に回っていくことになりそうだ。

 この秋は王道を歩む。ウオッカを管理する角居師が有馬記念に出走する意向を示した。「春に結構走っていたので、オーナーからはこの秋は3走と言われている。秋華賞の後は、エリザベス女王杯かジャパンCを使い、その後は有馬記念に向かいたい」。凱旋門賞への挑戦こそ故障で断念したが、ダービーで64年ぶりの牝馬優勝という快挙を成し遂げた名馬は、秋競馬でも存在をアピールしそうだ。

 その第1歩となる秋華賞へ向け、調整は順調に進んでいる。1週前追い切りはCウッドコースでの3頭併せ。デルタブルース、ポップロック(ともに京都大賞典出走)を追い掛けたウオッカは、直線を向いても2頭の直後で我慢した。「先週もやっているし、馬を並べてしまうとオーバーワークになりそうだった」という四位騎手は、最後までガッチリと手綱を押さえ、1馬身遅れのフィニッシュは計算通りだった。5ハロン67秒4-11秒9(馬なり)。追い出していたら、ラストは11秒台前半の時計が出ていたはずだ。馬の気持ちをコントロールできた1週前追い切りに、四位は「1週前としてはいい状態だね」と笑顔で合格点を与えた。

 8月2日の調教後に右後肢の蹄球(ていきゅう)炎が発覚し、凱旋門賞をあきらめた。「競馬で負けた後もそうだけど、いつまでも引きずっていてはダメ。すぐに頭を切り替えた」と角居師。そして陣営は、ぶっつけで秋華賞に向かうローテーションを決断した。幸い調教を休んだのは4日間だけで、7日からは運動を再開。26日には坂路で57秒7-13秒5の時計をマークした。昨日を含め、ここまでコースでの追い切りは4本。9月27日の計量で馬体は492キロにまで仕上がった。「体はできています」と、角居師の言葉も力強い。

 宝塚記念(8着)ではね返された古馬の壁に再び挑む前に、やるべきことがある。桜花賞で後塵(こうじん)を拝したダイワスカーレットへのリベンジだ。「馬もジョッキーも私も、チーム一丸で果たしたいと思っています」と角居師。まずは秋華賞で、同世代最強の実力を証明してみせる。【鈴木良一】

[2007年10月4日8時33分 紙面から]

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