福岡県の指定暴力団道仁会会長射殺事件で、対立する九州誠道会の系列組員を名乗る男が3日、福岡県警大牟田署に「自分が撃った」と出頭した。県警が詳しく話を聴いている。

 道仁会の松尾義久会長(56)は8月18日夕、福岡市中央区の路上で男に頭などを撃たれ、死亡した。銃撃犯と、逃走車両を運転した男の少なくとも2人が目撃されていた。銃は見つかっていない。

 道仁会は福岡県久留米市に本部があり、準構成員を含め約900人が所属する九州最大規模の組織。昨年5月、松尾会長に反発するグループが離脱し九州誠道会を設立。道仁会側と対立していた。