2007年10月04日(木)
産婦人科医 「拠点」病院に集約の動き 分娩休止相次ぐ県内 遠方出産には抵抗感
山梨県内で、産婦人科医不足の影響が深刻化している。九月末には塩山市民病院が分娩(ぶんべん)を取りやめ、都留市立病院も分娩受け付けの休止に追い込まれた。市立甲府病院も常勤医二人という厳しい診療体制を強いられている。これまで県内の病院に医師を派遣してきた山梨大医学部付属病院が医師不足に陥ったことが要因で、同病院は「医師を拠点の病院に集め、勤務環境を改善して分娩を扱うのが最善の策」と説明。県が、分娩可能な病院がなくなった地域で妊婦健診が継続できるよう支援策の検討を始めるなど、医師集約化をにらんだ動きも広がりつつある。一方、地域や妊婦からは「身近な場所で出産できなくなる」と不安を訴える声が上がっている。
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