自民党千葉県連が同県選管に提出した06年の政治資金収支報告書に添付した活動費約9900万円分の領収書すべてが、県連が独自の書式で作り直したものであることが3日分かった。領収書は約140枚で、県連がパソコンで日付や細目、受領した企業、団体名などを記載して作成。受領印や収入印紙はなかった。
県連によると、独自書式による提出は長年の慣行で、「いつから始めたかはわからない」という。03年分までは手書き、04年からパソコンで作成している。領収書原本のコピーではない点について、「すべての領収書をコピーするのは事務負担が大きい。法的に問題はなく、報告内容に間違いはない」と話している。
政治資金規正法では、政治活動費で1件5万円以上の支出について、収支報告書の提出時の「領収書等の写し」添付が義務付けられている。
総務省政治資金課は「違法ではないが、原本のコピーが望ましい」と話している。【神足俊輔】
毎日新聞 2007年10月3日 21時43分