福田康夫首相の関連政治団体を巡り、政治資金収支報告書に添付された領収書のあて名が書き換えられていた問題で、書き換えは少なくとも100枚以上に上ることが分かった。
福田事務所によると、04~06年の3年間、首相の資金管理団体や、首相が代表を務める自民党群馬県第4選挙区支部などであて名を書き換えた領収書は100枚強で、うち約6割が資金管理団体、4割が党支部だった。党支部に活動の中心を移す過程で書き換えが増えたという。
3日の衆院本会議で民主党の鳩山由紀夫幹事長はこの問題を質したが、福田首相は「領収書を取り直すべきところ、経理担当者が手間を省いてしまった」と答弁した。
福田首相は同日夜、「毎年やっていて誰からも文句は言われなかった。改ざんではなく正しく直したということ」と述べた。【日下部聡】
毎日新聞 2007年10月3日 22時43分