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おむつ交換台 乳児転落に注意

2000年以降9件報告

 商業施設などに設置されているおむつ交換台から乳児が転落する事故が、経済産業省の調べで2000年以降9件発生していたことが分かった。うち4件は頭の骨を折っていた。同省はメーカー各社に対し、転落の危険があることを利用者にアピールする警告表示を早急に付けるよう要請した。国民生活センターも近く注意を呼びかける。

 富山県内の商業施設で今年6月、男児(当時4か月)がおむつ交換台から転落、頭蓋(ずがい)骨を折る事故が起きた。母親(29)がおむつ交換し、台上に男児を残したまま背中を向けて手を洗っている十数秒の間に転落。救急車で病院に運ばれた。母親は「ベルトをしていたので手を洗う少しの間なら大丈夫だと思った」と振り返る。男児は足で台をけってせり上がり頭から落ちたとみられる。

 事故の連絡を受けた経済産業省製品安全課がメーカー各社から聞き取りしたところ、2000年以降全国で9件の転落事故が発生していた。多くは、台に転落防止の縁のない旧型製品だったという。

 従来も製品には〈必ずベルトを使用して〉〈絶対に離れないで〉といった表示が付けられていたが、同省では事故の未然防止には不十分だと判断し、設置済みのすべてのおむつ交換台に、新たな警告表示を付けるよう要請した。

2007年10月3日  読売新聞)

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