呉市豊浜町の呉豊島漁協が、漁獲量が少なく「幻の魚」と呼ばれるキジハタ(アコウ)の放流に力を入れている。今年は、例年の3倍となる約1万2000匹を2日に放流した。豊浜町大浜地区の沖合で、生後約3カ月の5、6センチの稚魚を海へ放した。キジハタはハタ科で回遊せず岩場に定着する性質があり、成魚になるまで約4年かかる。1キロ4000―5000円で取引される高級魚で、尾道市なども放流事業に乗り出している。
【写真説明】<左>呉市豊浜町の沖合でキジハタの稚魚を放流する漁協の組合員<右>放流されたキジハタの稚魚
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