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夜明けの曳航

銀行総合職一期生、外交官配偶者等を経て現在地方の法科大学院の教員(ニューヨーク州弁護士でもある)の私の単身赴任生活。







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2007年10月03日 20時38分49秒 /  旅行

「まあつひ」ってなんだ?!

気分がすっかり自殺念慮モードなので、少し明るい話題を。

忙中閑あり、9月の連休に父と夫と三人で「信州方面に」旅行した。

父は免許を取った瞬間から50年以上ペーパードライバーなので、「家族とドライブ」という経験自体が初めてで、夫の運転する車に楽しそうに乗ってくれた。

私の父は、生まれてから現在まで一冊も小説というものを読んだことのない人で、およそ教養というものとは縁がないので、いろいろな傑作語録がある。

私がHarvard Law Schoolに合格した時も、
父「お父さんな、お前が行く大学知ってるぞ。」
私「え?!」
父「日本語にしたら『港大学』っていうんだろ?」
私 (絶句)
(HarborとHarvardの区別がついていない)

Harvard Law Schoolの卒業式の後、父を呼んで、一緒にニューイングランドや中南米を旅行したのだが、ボストンで、
私「お父さん、ここが、アメリカがイギリスから独立したときの戦争があった場所なんだよ」
父「えええええ!!アメリカってイギリスから独立したの?!じゃあ今でも仲悪いのかな、どうしよう(おろおろする)」

冗談でもなんでもないのでよろしく。

今回も新たに父語録が加わった。

今回、黒姫高原の一茶記念館に行ったとき、

父「小林一茶って女だよな」
夫「お義父さん、もしかして、樋口一葉とまちがえてませんか?」
父「あ、そうだった。名前似ているからまちがえたよ、ははは」
私「ていうか、一しかあってないじゃん!」

一茶記念館の裏庭の句碑の前で
父「なあ、『まあつひ』ってどういう意味だ?」
私「それはね、『これがまあつひのすみかか雪五尺』っていう句でね。一茶が50歳で骨を埋めるつもりで生まれ故郷のこの村に帰ってきたのが旧暦の11月でね、もう雪がたくさん積もっていたのを見てそう詠んだのよ」
父「『まあ』ってどういう意味だ」
私「だから感嘆詞だってば」
父「かんたんしってなんだ?なんで『い』なのに『ひ』って書いてあるんだ」
私「お父さん本当に昭和一桁?その頃旧仮名遣いだったでしょう?」

とこんな調子である。

ちなみに、「痩せがえる、負けるな一茶ここにあり」ってどこで詠まれたか知ってます?
小布施にある、北斎の天井画で有名な岩松院の庭の池で、繁殖期にたくさんのオスがえるがメスを争っているのを見て詠んだ句なんだよ、と父に説明しても、あまりよくわかってないようだった。

一茶旧居にいったら、売店のおじさんが話しかけてきて、なんと、長野オリンピックで清水選手が金メダルをお母さんにかけてあげたのを見て感動して60歳でスピードスケートを始めて、全国大会にも出るレベルになったそうだ。

ナウマン象博物館で知ったが、野尻湖の発掘って毎年やっていて誰でも参加できるそうだ。

父はこんな人だけど、ものすごく性格がよくて、一緒にいると本当に癒される。

翌日、千畳敷カールに行った時、天気が悪くてロープウェイの窓がすっかり曇っていたが、一生懸命自分のタオルで窓の曇りを拭っては、近くにいる見知らぬ親子連れの小さな男の子に、「ほら、僕、見えるでしょう?」といっている。それが全然わざとらしくないのだ。

だから、若い人にも失業者や非正規労働者の多い今日、74歳の今でも、常勤の仕事が続いている。

教養はないけど、性格がすごくいい父、
それに対して、教養はあるかもしれないけど、性格が…な私、
こんな極端に正反対な二人が本当に親子なんだろうか。

父に孫の顔を見せてやれないことには心が痛む。
(妹二人はバツ一で再婚の見込みはない)

父に心配させてしまったのは、煙草のこと。

だって、自然保護のためにマイカー規制されていて、ごみも全部持ち帰らなきゃいけない場所で煙草を捨てるなんて人非人のやることでしょう?注意するのが当たり前じゃないの?

でも、逆切れされて、車で発車した後も追いかけられてボディを叩かれた、怖かった!!


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2007年10月03日 18時43分28秒 /  Weblog

唯一

体調が悪くて発熱したり、全身だるくて、腰痛もひどい。

この間久しぶりにマッサージに行ったら、腰痛がひどすぎてカウチにうつむきに寝ることすらできなかったので、仰向けのままマッサージをしてもらったくらいだ。

整骨院にいってみたら、「ストレスで、全身の関節からの信号を脳がうまく処理できずに混乱している状態」といわれた。

魑魅魍魎の跋扈する百鬼夜行の世界を生きているからね。

それでも休講にはできないんだ。一昨年一こまだけ病気で休講にしたとき(もちろんちゃんと補講したのに)どんな目にあったか、とてもここには書けない。(いずれ別の媒体には書くけど)

教授会に二割しか出席しなくても休暇届も出さない人がいるのにね。
上司は差別と人権侵害が得意技だから。

私には「大学教員の常識として休日でも院の入試とセンター試験の日程4日間は空けておけ」といい、随分前から「試験監督を割り当てられるのか割り当てられないのか教えてください。とくに、センター試験の頃は講義もないので海外にフィールドワークに出たいので、できれば院の方に割り当ててください」と頼んでも、直前まで教えてもらえず、しかも、嫌がらせでセンターの方に割り当てられ、仕方なく海外出張の予定を苦労して変更したら「やっぱりいいです」といってきたり、えげつない嫌がらせするくせに。

でも、自分では意図せずに、気づかぬうちに二匹目(といっても出現したのは一匹目よりかなり前)の害虫駆除に成功していたことを発見。
おまけに今回は、もう少ししたら「早まった」と臍をかませられるというおまけつき(大変にいい気味である。ざまああそばせである)、こんなことで溜飲を下げるのがが唯一の朗報という毎日の地獄ぶりなのである。


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2007年09月28日 18時02分34秒 /  profession

うるさい!

最悪なのは職場環境だけでなく、住環境もひどくて泣きが入る。
夏でも締め切って寝ているのに、夜中にうるさくて目が覚めるのだ。

私の官舎は10棟以上ある団地内にあるが、私が住んでいる棟(大学の持ち物)以外は全部国家公務員合同宿舎だ。
当然、大学関係者でない住人の方が多く、お年寄りや乳幼児もいる。

それなのに、敷地内にある学生寮(一年生専用)の玄関前で、毎日のように夜中まで騒いでいる学生がいるのだ。

おとといは夜中の3時近くまで騒いでいたので、着替えて注意しに行った。
私が大学の関係者でない住人だったらきっと「この団地内には大学の先生も住んでいるのになぜ注意しないのだろう」と思うだろうから。

もう注意するのも10回目以上だ。
最近の学生は「いきなり怒らなくても」と怒り方に注文をつけるので始末に終えない。
しかも、学部の一年生ばかりだから大半が未成年だろうに酒盛りしたりしている。
煙草を吸っている学生には学生証を提示させ未成年だったので煙草を没収してその学部の学生委員長に届けておいた。

とにかく、今の学生はどうしてちょっとした想像力が働かないのだろう。
静まり返った団地内でそんなに大声を出していないつもりでも、盛り上がって立てる笑い声などが澄んだ空気の中どれほど響くのか?

その程度の想像力すらない人間なら、大学で勉強しても仕方ないんじゃないのか。
国立とはいえ生活費の高いこの地(2年生以上はほとんど入れる寮がない。家賃をはじめ物価は東京より高い)で、親から仕送りを受けて大学に通っているだけで、どんなに恵まれた立場なのか全く自覚がない。反感を承知で勇気をもってあえて言えば、自宅から通えるならともかく医学部以外はそれほど費用を親にかけさせることを正当化できるほどの大学か?
(私なんか親がいけずで貧乏だから東京に住んでいなかったら、仕送りできないので東大に受かっても進学できなかったんだから)

何回注意しても、また同じことを繰り返す、もう処置なしだ。

私は講義の前の夜は緊張してあまり眠れないし数時間おきに目が覚めたりするので、この夜も注意したあと結局朝まで眠れなかった。もう地獄である。
どうして親に甘え世間に甘えた連中にこんな目に遭わされなければならないのか。

こういうときには子供がいなくて良かったと思う。

自分の子供がこんな人間になったら私は無理心中するね。

大学の寮管理部門に苦情をいっても何もしてくれない。
未成年者が酒盛りしていることをしっていて不作為なら、法人としての法的責任は免れまい。
しばらくして改善されなかったら今度は警察に通報するつもりだ。


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2007年09月25日 18時57分58秒 /  読書

読書記録

八日目の蝉

犯罪者を主人公にしており、一瞬桐野夏生を思い出した。角田光代はこれで新境地を開拓したのではないだろうか。
人物の描写がすばらしく、とくに主人公の親友の「正しいのに心の温かい人」という理想的な人物像をごく自然に描いていた。

悪人

吉田修一のほかのものとはだいぶ違う。大岡昇平の「事件」を思い出させるような、ごく普通の人間が犯罪の加害者や被害者になる過程を描いて静かな感動を呼ぶ。

沈底魚

本年江戸川乱歩賞受賞作。本賞には珍しく公安やスパイを扱っている。
この頃かなり受賞作の質が低迷していた中ではいいほうだと思うが、次回作もぜひ読みたいと思うほどではない。
ただし、女性のキャリア理事官や主人公の同僚警察官の妻の描き方が、女性特有の性質を見事なほど全く出さず、フェミニスト的には絶賛ものだった。

奥田英朗

「サウスバウンド」がトヨエツで映画化されるらしい。はじめは生活能力のない能書きばかりの全共闘崩れの父親に反感をもったが、だんだんその生き方がすばらしく見えてきて最後は落涙。
「家日和」「マドンナ」等も、どうしてこの人はこんなにサラリーマンの気持ちがわかるのか?と不思議に思うほど、面白い。

万城目学
「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」を読んだ。
森見登美彦に続いて、またも私の京都大好き指数を極大化してくれた作品。

こちらはモリミーと同じ京大だが、法学部卒。
文系らしく、京都・奈良の歴史を踏まえた作品で、モリミーとはまた違った面白さがある。「鹿男」の方は、理系の研究者が教授に進められて高校教師になるという設定がドラマ「高校教師」と同じなのだがその後の展開は全然違う。

モリミーは、トップランナーに出るというので、観覧希望を出したのだがだめだった。質問欄に「京都の歴史を踏まえた作品を書く予定はないのですか?」などとかいてしまったからいけないのかな。

モリミー作品に出てくる法学部卒の友人のモデルになった人は新司法試験に受かったそうである。

東野圭吾

「使命と魂のリミット」「夜明けの街で」どうも、この頃、すぐに先が読めてつまらない。
10月から月9でガリレオ(福山雅治)をやるのが楽しみではあるのだが。

じゃあ、賀川刑事が出るシリーズもやらないかな?

吉原手引草

松井今朝子 吉原で失踪した花形花魁の事件について、さまざまな関係者が語り、最後にあっという種明かしがある。一度も語ることはない花魁本人の魅力的な人物像が多くの他人の話でいきいきと表現されるのは作者の筆力だと思う。


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2007年09月25日 18時36分23秒 /  Weblog

無責任

12日に首相が突然職を投げ出したのには「ここまでだめな奴だったのか」と唖然とした。

所信表明演説をした後、野党の代表質問の日に「やーんぴ」と投げてしまったこの無責任さ。

普通の会社の平社員だって、上司や同僚に根回しして、引継ぎのことなど万事きまってから取引先に挨拶するのが常識だ。それなのに、一国の首相があんなやめ方をするなんて、日本はいつからこういう国にになったのだ?

テロ特措法延長が自分が総理の職にあったのでは実現しないから、などと、国民よりアメリカのご機嫌の方が重要みたいで失礼千万だ。

私は「美しい国」というのは、「しい」がない「美国」(中国語でアメリカのこと)のことをいっているのではないか、と常々疑っていたのだが。

(もっとも、いい加減嫌気が差していて、辞める口実に使ったともとれるが。それでもそういうことが口実になると考えている点でやはり国民を馬鹿にしていることにかわりはない)


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2007年09月13日 16時34分31秒 /  Weblog

誤解

昨日来起こっていることについても感想を書きたいのだが、時間がない。

誤解している人がたくさんいると昨日気づいたことだけについて急いで説明しておく。

wikipediaというウェブ上の事典みたいなものに、私の職業上の名前の項目があって、私の経歴がかなり詳しく書いてある。

あまり詳しくまた正確なので、これを私が自分で書いたと誤解している人が多いことを聞いてびっくりした。

私は一切タッチしていません。
私のブログや所属大学のHPに載っている経歴を熟読しないと書けない詳しさなので誰が私のことにそんなに関心をもって記載しているのか、ちょっと不気味な感じはするが、別に害はないので誰が書いたかも調べていない。

そもそもこの事典は便利なので調べものに使ったりはするが、その編集の仕組みについては実はよくわからない。
この事典の編集に血道をあげている人もいるらしいが、私は自分のものも含めて一切編集したことはないし仕方もわからない。

実は私の経歴欄も一箇所だけ年号がまちがっているのだが、面倒なので訂正しない、仕方もわからない(発見できた人には金一封はありません)。

最近編集した人の特定ができるソフトが出たと聞いたので、嘘だと思うなら調べてみてください。


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2007年09月05日 20時18分05秒 /  profession

天に唾をする行為

大学が、教職員の査定給制度の導入を検討しており、組合では、客観的で公正な評価ができるのか疑問視している。

これを推進しているのはどうせ元理事の某教授なのだろうが、全く天に唾をする行為だ。

どんな業績が評価されるかを客観的に判定するのは難しいだろうが、誰が見ても研究者として程度が低すぎ、大学の恥であり「教員不適格」と評価される行為の筆頭に、以下のような行為があげられるのは当然である。

すなわち、大学院設置申請の際
「○○という論文を完成させ原稿を提出しました。2ヵ月後に××という本学紀要に掲載されることになっています」と設置審査会と文科省に申請しながら、「その1」だけを申請後3ヵ月後にやっと提出し、そのことが「虚偽申請」として糾弾され、実名報道され、学生募集を自粛しなければならないような事態になった人間が、3年以上たってもまだその論文を「その2」までしか書いていない、というような行為である。

もし、この査定制度が導入されるなら、この、恥知らずにも最近学部長に再選されたこの人物が、自分自身に最低の評価をしないかぎり、客観的で公正な査定が行われたとはいえないであろう。
そのことがわかっていて、この制度の旗を振っているのか、そういう不正にも自分なら目こぼししてもらえると思っているなら傲慢不遜も甚だしい。

こういう人間を長に選ぶということと、社会科学を研究するということをどうやって自分の中で整合させているのか、経済学部の構成員一人一人に聞いて回りたいくらいだ(私ならその矛盾に到底耐え切れない。それが平気な人間は研究者としての資質も疑わしい)

こういう人間を不祥事が実名で全国報道された後も労働委員長にし続けている県知事の見識も疑われる。おかげで大学の労務問題に苦しむ教職員も「あの人が委員長じゃ持っていくだけ無駄」と絶望し、二次災害まで起きている。県民の一人として県知事に公開質問状を送ろう。

共同研究室で蟹食いながら酒盛りしている(そういう様子を見るたびに「小人閑居して不善をなす」というj言葉が口をついて出てくる。研究科長ともよく密談しているけど、それこそ守秘義務はどうなっているの?奴は不祥事で法科大学院から追放された人間で、外部者だよ。それ以外にもこいつが知っているはずのないことを知っていることは、誰が守秘義務違反をしてもらしたかも含めてたくさん証拠を握っているから。私が秘密保持契約を結んだ相手が某教員に漏らしてそいつに伝えたこともね。その相手が契約違反で私に提訴されるというリスクを犯してまでなんでその相手をかばわなきゃいけない立場のあんたがもらす?本当に提訴を考えているからね)暇があったら、論文の続きを書いたらどうだ?でも、書きかけた論文はデータが2003年のものになっているし、書きようがないのか?

ああ、それと、ここの共同研でしょっちゅう酒盛りが行われていて、その後のウイスキーが残ったグラスとかをたくさん洗わないで置きっぱなしにしている。翌朝コピー取りに行くと酒臭くてかなわないし、第一助手のおぢょうさんたちが後片付けさせられて本当に腹が立つし、もっと深刻なのは、車で通勤している人間(場所柄多いんだよこれが)も酒盛りに加わっているけど、帰りにちゃんと代行運転とか頼んでるのか?すし屋の電話番号とかは共同研に貼ってあるけどそういう業者の電話番号はみたことないけど。

こういうことを放置している文科省も文科省だ。

この人間のもっと腹立たしいところは、このブログでも度々取り上げられている「勤務時間記録書」の件だ。

別部局の教員に「社会科学をやっている経済学部と法科大学院の提出率が一番低いのは、制度に合理性がないからでしょう」と指摘されてから、研究科長(こちらも例の紀要に途中まで書いた論文の続きを全く書いていない)ともども提出を無理やり強制しようとしてきている。

何度も書いたことだが、勤務時間記録書は裁量労働制の下で働いている労働者が働きすぎていないかを使用者がチェックするために提出する、パターナリスティックなものにすぎないのに、毎日何時から何時までどこにいたかを事細かに記録するようになっている。
そりゃ、あんたはいいよ、休みの日も出てきて共同研でテレビ見てるもんね。大学に「いる」時間だけは長いもんね。でもうそつきと糾弾された論文虚偽申請について3年も瑕疵を治癒しないで、換言すれば最も優先度の高い研究すらしないで(ということはもちろんほかの研究もしていない)ただ大学にいるだけいても意味ないでしょう。

そこで、以下のような質問状を学長に送ったのであるが、回答がない。学長も同じ穴の狢と認めるのか?
虚偽申請をした当事者を理事兼教授だから懲戒できないなどといって(そんなはずないでしょう。教授の身分もあるのだから)処分せず、理事をやめさせても学長補佐として重用したような御仁だから疑問符をつけるまでもないのか。

「勤務時間記録書の強制は違法です。

2005年に学長宛の文書に書いたとおり、以下の理由で勤務時間記録書を提出するつもりはありません。

そもそも、勤務時間記録書というものを提出する義務は、労働者にはありません。

出勤簿という、出勤を管理する正式な書類が別に存在する以上、勤務時間記録書の目的は、労働基準法に基づき、裁量労働者の働きすぎによる発病などを防止するために、使用者が各労働者の勤務時間を把握するためということにすぎません。

ですから、月間の総勤務時間を記入するだけで足りるはずであり、どこで勤務していたかまで細かく記入させ、しかもその事実との齟齬を懲戒処分の理由にするのは、明らかに労働基準法違反です。

2005年に某教員がそれを理由の一つとして処分されたことは、違法です(労基署にも確認しました。ちなみに、その処分委員会に労働法の教授が入っていたといったところ、労基署の職員に冷笑されました)。

そのため、同処分の直後に私は学長に「勤務時間記録書が二度とこのように違法に利用されないことが確認されない限り提出しない」と書き送りましたが、その際には法律的に納得の行く回答は得られませんでした。

もしこのようなことで処分されるようなことがあればどんな些細な処分であれ私は裁判で争います。

17年もまともな論文を書いていない人をブレーンにしていると恥をかくのはそちらだと思います。

大学にいても、共同研究室で雑誌を読んだりTVを見たり酒盛りしたり昼寝をしていても勤務したことになるのでしょうか?

どうしても私に提出を求めるなら、某教員の昼寝の時間を精密に記録しますので、彼の提出している勤務時間記録表との齟齬をぜひ調べてください。

そうしない限り絶対に提出しませんから。

そもそもそこのような形で、時間や場所を管理することにどんな意味があるのでしょうか?

一番重要なことは、研究.教育成果をきちんとあげることではないですか?

その点、どんなに長く大学に「いて」も、文科省に提出した申請書に「○○という論文を完成させて××という雑誌にすぐ掲載されることになっています」と書いたその論文を3年以上たってもまだ完成させないなんて言語道断な事実の方がよほど糾弾されるべきことなのではないのですか?

学長の正式な回答を求めます。」




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2007年08月28日 14時21分49秒 /  profession

学生向けの推薦図書

夏休みが終わり、今日から講義が始まった。

大学の総合図書館から、最近借り出し冊数が減って困っているので、5点ほど推薦図書を推薦文とともに指定してほしいと全教員に依頼があったので、私が学生時代に読んで感動した本を推薦しておいた(もっとも5はあまり学生向けではないかもしれない。3については、松田聖子の「野ばらのエチュード」の歌詞に激怒したことを思い出す。やはり愛読していた立命館大学生高野悦子の『二十歳の原点』は本書に影響を受けているのか?)

最近本当に若い人が本を読まない(たとえば私が大学に入った頃は、理系の学生でも駒場生の必読書といわれていた『されど我らが日々』や『赤頭巾ちゃん気をつけて』は大体読んでいたと記憶する。また、点字サークル仲間の理I男子の愛読書はスタインベックだった。)のが嘆かわしいことだと思うので協力した次第。


1. きけわだつみの声
学徒出陣などで青春の盛りに戦争にかりだされ、若い命を無念に散らした学生たちの手記。「この人にだけは死んでほしくない」と思うようなすばらしい人間性が死を前にした覚悟の手記に表れ、涙なくしては読めない。
学生諸君がたまたま21世紀の日本に生き、平和でのんきな学生生活を送れることは偶然の僥倖に過ぎないこと、現在でも世界のあちこちで戦火に苦しむ人々がいること、日本でも油断すれば憲法改悪などによって同じ目に遭わないとも限らないこと、きけわだつみの声の悲劇を繰り返さないように努力する義務を諸君らが負っていることを自覚してほしい。

2. いのちの初夜 北條民雄 角川文庫
1996年に「らい予防法」が廃止されるまで、ハンセン病患者が療養所に収容され、強制的に断種させられるなど人権を踏みにじられ、いわれのない差別を受け続けてきたことをご存知だろうか。
この小説は、20歳でハンセン病を発症した著者が療養所の中で書き、川端康成に激賞された作品である。極限状況の中でいのちを燃やし尽くして24歳で夭折した作者の声がすばらしい文学作品として昇華されていることを感じ取ってほしい。大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した高山文彦『火花』は北條民雄の評伝なのでこちらも合わせて読んでほしい。
患者が国に賠償を求めた裁判で2001年に小泉首相が控訴を断念し、補償がなされることになってからも、旅館の宿泊拒否など差別が続いていること、遺族をはばかり北條民雄の本名が未だに公開されていないことについてもきちんと考えてほしい。

3. 二十歳のエチュード 原口統三 ちくま文庫
1946年に19歳で入水自殺した一高生の遺稿。ランボーの詩に憧れ、ニーチェなどの哲学書との対話から人生の意味を極限まで自問し、「僕は最後まで誠実でなかった」という言葉を最後に残した。物質的には豊かな時代だからこそ、青春時代に一度は生きる意味についてとことんまで考えてほしい。

4. 死と愛 フランクル みすず書房
ユダヤ人の強制収容所での過酷な経験から、精神科医が著した実存分析。極限状況でも人間は価値を生み出すことができるという人生賛歌。
たとえば、人は健康なときは、仕事などを通じて社会の中で価値を創造できる。
病気になって入院しても、別の患者さんと会話したり、美しい音楽を聴いたりすることによって、価値を体験できる。
いよいよ寝たきりになっても、別の患者さんに迷惑をかけないとか、医師や看護師の負担をなるべく減らすようにするなどによって態度で価値を生み出すことができる、というのだ。苦難に陥った時に読むと勇気づけられる。

5. 豊饒の海 三島由紀夫 新潮文庫
45歳で自裁した作者の遺作で、映画化された『春の雪』、『奔馬』『暁の寺』『天人五衰』の4部からなる壮大な大河小説。悲劇的な恋に20歳で殉じた大正時代の貴族の若者が、右翼の少年、タイの王女などに転生していくのを最初の主人公の親友である弁護士が狂言回しとなって目撃していく。人生は月面上の「豊饒の海」のように何もない砂漠なのか?作者の美学や人生観を余すところなく投影した純文学の傑作。



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2007年07月22日 10時02分29秒 /  読書

桐野夏生『メタボラ』(ネタばれあり)と『ハケンの品格』

『メタボラ』という表題についての説明は小説の中ではないのだが、代わりは掃いて捨てるほどいるとばかりに使い捨てにされる若者を「代謝」という言葉で表しているのだろう。

ワーキングプアの問題をこれほど生々しくえぐった文学作品はないという意味で、優れた社会派小説である。

家庭の事情で大学を中退せざるを得なかった若者が、派遣社員として企業に搾取されぬき生きる希望すら失い(この辺の描写が具体的かつリアリティにあふれている)、ネットの集団自殺を図った沖縄で記憶喪失になり、そこでフリーターの男と出会い、新たな希望と絶望を体験する。
ユートピアとして内地からの移住者も多い沖縄のきれいごとではすまない現状も冷徹な視線で描かれ、日本で二番目に沖縄が好き(一番好きなのは京都だが。沖縄には3年に2度くらいのペースで行っている)な場所の事情もわかった。

ワーキングプアの問題は、企業に都合よく利用されていることが大きく、本人のせいばかりではないのだということがよくわかった。

2つ前のエントリーで書いた専業主婦優遇の問題も関係している。

パートで働いても夫の扶養家族というステータスを失うと却って経済的に損なので、年収103万円を超えないように調整するので、自給が安くてもいい。
そのことが、パートタイム職員一般の自給を押し下げ、非正規労働だけで生活するのを困難にするのだ。

銀行に勤めていたとき、その方が企業の都合にいいからだとよくわかった。
103万円以内で働きたい主婦を使えば、同じ仕事をやらせても正社員の一般職よりコストは3分の1くらいですむ(社会保険の使用者負担もないから)のだ。
それでも、1999年に派遣業法が改悪されるまでは、「専門職」(といってもファイリングという抜け道があったが)しか派遣で雇えなかったのだが、改悪されて拡大され、部署によっては正社員の一般職よりこういう派遣職員の方が多かった。

銀行は、グループ内に派遣業をやる会社を作り、そこに主婦を登録させて銀行に派遣させるというのが常套手段(私が退職してからも「女」の退職者ということで、その手のお誘いの手紙が今だに来る)で、制服も、たとえば、正社員の襟が左右対称なら、派遣スタッフの制服はちょっと左にずれているという微妙な違いがあるだけ。

逆に一般職には優秀な者だけ「主任」という肩書を与え、そうでない者は配置換えにしたりする。

商社なんかは、一般職に総合職になるか派遣職員になるか二者択一をさせる(安い派遣職員で代替できる一般職の仕事に高い給料を払いたくないのがみえみえ)なんてひどいところもあった。

派遣労働といえば、『ハケンの品格』。
エンターテインメントとしては面白いが、リアリティの面では全く評価できなかった。
まず、毎回、助産師など、会社員の仕事とは関係のない資格が必要なトラブルが発生し、篠原涼子がそれを生かして会社のピンチを救うというのが、ありえない。

それよりもっと問題なのは、日本の企業で「仕事ができる」ということの定義がまるでわかっていないということだ。
学校時代は、成績という可視的、定量的なもので評価されるが、日本の企業というところはそうではない。
最低限の基礎学力や仕事をする上での専門知識は必要だが、本当に「仕事ができる」というためには、それ以外の定量化できない、目に見えない、「調整力」「指導力」「協調性」というものが最重要なのだ。そしてそういうものにはマニュアルも教科書もない。

私は典型的な学校秀才にすぎなかったから、この「勉強ができる」ことと「仕事ができる」こととの間にある大きな溝に歯噛みする毎日だった。
留学させてもらったのだからそれでも評価してもらっていたのかもしれないが、自分が管理職に向かないのは十分わかっている。

とくに、文系社員の出世は中間管理職以上になると「管理能力」にかかってくる。
「理系の人は研究職という逃げ道があっていいな」とか、「学校の先生はできる人でもあえて生涯現役でいたいとかいって校長試験を受けないといういいわけがあっていいな」なんて思ったりしたものだ。

だから、春子のような人間は、技術があっても「仕事ができる」人間とは、日本の企業では絶対にみなされないので、「出世」はできない。
だから、正社員になったりしたら、「私はどうしてこんなに仕事ができるのに出世できないの?」と苦しむのに決まっている。だから、どんなに誘われても正社員にならずハケンを貫くのは自分のプライドのためなのだ。


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2007年07月22日 09時05分23秒 /  Weblog

煙草くさい投票所

選挙当日は海外なので教授会の前に市役所に期日前投票に行った。
ここのところ選挙はずっと期日前投票なのだが、市役所の消費者相談課と同じフロアに設置する投票所は、エレベーターを降りて角を曲がったところにあるのだが、いつも角を曲がったとたんにプーンと煙草くさい。

今回はどうしてだろうと思ってよく見たら、投票所の斜め前が市役所の喫煙室になっていて、しかもドアがきちんと閉まっていないのだ。
廊下で選挙公報を読んでいると(地元では新聞を取っていないので(無論東京ではとっているし共同研究室で読めるから)選挙に行ってから選挙公報をもらって熟読してから投票することにしている)、何人もの職員が出入りするが、ドアの開閉を確認しないので、ちゃんと閉まらないのだ。

すぐに管財課の責任者を呼んで、「投票所には妊婦も呼吸器の病気の人も国民の義務を果しに来るのに、喫煙所をこんなところに作ってしかもドアをきちんとしめないで、煙や匂いが来るようになっているのはどういうことですか」と苦情をいい、対策について書面で送るように頼んでおいた。

煙草の匂いが不快だということは、ヘビースモーカーでも「シートなどに染み付いた煙草の匂いが不快なので新幹線は禁煙車に乗ってデッキまで吸いにいく」という人が結構いるくらいだから、共通認識だといっていいだろう。

ところで、電車内ではそういう手前勝手な輩がいるので、禁煙車に乗っても隣の奴が頻繁に席を外したうえ、耐え難いほど体が煙草くさいことがあって噴飯ものである。

電車にはこういうリスクがあるので、地元と東京の往復は高速バスですることが多い(3時間のうち休憩は一回だけなのでそれほどの臭さはない)。
高速バスターミナルのある新宿区は路上全面禁煙だし、バスターミナル内も禁煙の張り紙がそこここにしてあるのに、行く度に喫煙者がいる。

一度、そういう者のひとり(中年男性)を注意して、殴られたり蹴られたりして警察を呼ばれたことがある。
被害届を出しに行った新宿警察署で、加害者が右翼団体の人で、実刑をくらったこともあると知ってちょっと怖かった(が、やめるつもりはない)。

「ここが新宿鮫の職場かー」と思いながら入った。新宿鮫シリーズは全部読んでいる。毒猿が最高によかった。非情な犯罪者が女のために犠牲になるというパターンは最新作でもとっている。不法入国者の取締りのためにやくざと提携するという究極の選択をする香田の苦悩は、社会派小説として秀逸だった。鮫島は最近年のせいか丸くなっているような気がする。
毒猿は昔NHKで永澤俊矢(麻生祐実の夫)と本上まなみ(モリミーの趣味はこの点だけはいただけません)でドラマ化したのは大失敗だったが、担当刑事さんがイケメンだったのがせめてもの慰めだった。

それ以降、私がターミナルに入っていくと、すぐに「ターミナル内は禁煙です」というアナウンスが流れるようになったのがなんだかおかしい。

先週もバスに乗り込んで後ろの方の席に座ってから目立つところで若い男が喫煙しているのを見つけ、発車までに降りて注意する時間はなかったので窓を開けて「そこの人、ターミナルは禁煙ですよ。こんなに大きな字であちこちに書いてあるのにわからないのですか!」と叫んだら、バスの中の人があっけにとられてみていた。

市バスに乗り換えて、大学に着いたら、見覚えのある若い女性が一緒に降りて大学に入っていった。新宿からのバスで後ろの席に座っていた子だった。学生かもしれない。



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2007年07月19日 21時18分01秒 /  読書

戸籍制度とジェンダー

忙しくて死にそうである。

モンゴルに出張に行き、アジア法学会で発表し、プライベートで南イタリアへ行き、またインドネシアに出張に行き、また来週から長期出張である。

大阪女学院大学で開催されたアジア法学会では、中国信託法について発表した。
学会発表は2回目である。

しかし、のけぞるほど驚いたのは、最初の発表者が遅刻したために、学会開始が遅れた上、発表の順番が変更されたのに、当の本人が発表時に一言も謝罪しなかったことである。
遠方ではない。神戸大学の教員なんだから。

(それからいかにもお嬢様大学なのに女子トイレに「お願いだからトイレで煙草を吸うのはやめましょう」という趣旨の、当局がほとほと困っているという感じのにじみ出た哀願調の張り紙がたくさんあったことだ。
私はフェミニストなので、女の癖に煙草吸うなとは口が裂けてもいえないが、JJから抜け出したようなファッションの女子大生がトイレで吸う図を想像するとはっきりいって同性としてあまりにも陰惨な感じがする。隠れてしなきゃならないようなことならやめようね)

翌日のシンポジウムは、アジア各国(日本、中国、台湾、韓国、ベトナム)の戸籍制度についてジェンダーの視点から比較するというもの。
瀬知山角氏がまず東アジアの家族制度について発表された後、各国について発表があり、最後にパネルディスカッションになった。

瀬知山氏から、「日本では高学歴の既婚女性の就業率が他のアジア諸国に比べて著しく低い」という発表があったため、「それは、日本で所得税や社会保障が世帯単位であり、とくに、配偶者控除、三号被保険者制度、健康保険料免除、リストラで減ったとはいえ手厚い企業の配偶者手当などがあり、また、他方、介護や育児の外注コストが高すぎるため、既婚女性が働くことに経済的合理性がないせいではないか。その点、就業率が高いとされる他国はどうなっているか」という質問をしたが、「その点は調査していません。しなければならない観点なのでします」という回答をもらった。

(前の学会で「それは先生が自分で調べてくださいと名古屋の某私大の女性教員の発表者に言われたのは今でも納得できないが、さすが、瀬知山氏である)

(それから、法律問題ではないが、同氏が、「子供は小型の大人だという考え方があり」というのだが、私は専門外だがどこかでその議論が超克された、あるいは疑問を呈されていると読んだことがあるので、その質問もしたのだが、それも聞いたことがないとのことだった。もしかしたら私の記憶違いか?)

他の発表者によると、どうも、他の国は課税も社会保障も個人単位のようである。やはり保険料を払わなくても医療を受けられたり年金をもらえるのは変ではないか?

私も14年間の銀行員時代、ずっと搾取されているという被害者意識でいっぱいだった。2000年前後に労基法が改正されるまで、残業代の算定根拠になる基本給に、家族手当まで参入され、残業代まで同じ資格なのに妻子のいる同僚は高かったのである。

日本の企業は、社員に、家族よりも会社に家族的な忠誠とdevotionを求めるもので、当然、そのためには彼に代わって育児や介護に専念する「私的秘書」たる妻の存在が不可欠であり、(銃後の妻って奴?)、その観点から、こんな理不尽な課税制度、社会保障制度、手当てがあるのだろうと思う。

それらの経済的メリットと、妻が働いた場合に必要になる育児・介護経費を考えると、やっぱり働かない方が絶対経済的に合理的だ。
いわば、会社員の専業主婦の労働に社会全体が対価を払っているわけ。
夫にしてみると、自分の金でなく公的資金で妻を養ってもらっているわけ。
それなのに、妻の労働からは夫が独占的に受益するわけ。
(子育てについては別の議論があろうが、子供がいない妻だって同様のメリットを受けるのだから)

私が銀行総合職を辞めた理由のひとつは、自分では妻の生活費や給料も払わないで、つまり無料で私的秘書を雇える(専業主婦の妻をもてる)男の行員と競争しなければならないのはどう考えても不公平だと思ったからだ。

理解できないのは、3号被保険者「制度」の批判をすると、専業主婦の人たちは「だって私たち働いてないのに払えなーい」というのに、「楽している」みたいにいわれると、「主婦だって一生懸命働いているのよ!」と叫ぶことだ。その矛盾に当人たちは気づかない。

私は主婦も働いていると思う。
ただ、外交官の仕事に、プロトコル(儀礼)とロジスティクスがあるように、また、会社に営業と総務があるように、主婦は、後者の仕事をして、プロトコルや営業をやる夫をサポートしているのだ。
しかし、ロジや総務だからといって、給料をもらえないなんてありえない。
ロジだって総務部員だって、給料をもらってそこから自分の税金や年金保険料を払うでしょう。

営業が稼いだ売上が、総務部員の給料に充てられるように、夫の給料から妻に労働分の報酬を支払い、そこから妻が自分で税金や各種社会保険料を払うというのがまっとうな姿であり、つまり、課税や社会保険は他国のように個人単位にすべきなのだ。

それにしても、各国の戸籍制度を見ると、日本ほど世帯単位の戸籍制度を徹底しているところはない。
今回の学会では、私が個人的に呪詛の対象にしてきた働く妻をいじめる世帯単位の課税・社会保障制度が、戸籍制度によって補強されていることに改めて気遣された。

それにしても、丸川珠代、2004年にNYから帰国してから最近まで住民登録してなかったってことは、選挙権の放棄(3年間投票用紙がこないことを不審に思わないのはおかしい。私なんか出張続きでなかなか地元に戻れない時だって、投票だけのために日帰りで帰ってきたりしているよ)どころか、住民税を3年も払ってなかったってことじゃないのか?脱税してたのではないのか?だとしたら絶対許せん。


私みたいな貧乏人(アジアでは一食100円以内と決めているのに、ジャカルタのディンタイホンで、タカシマヤだと行列だからとつい魔が差して小龍包4個とチャーハン(小)で1000円も払わされたことを一週間たってもうじうじ無駄遣いと後悔している)から住民税だけで月4万近くも取る(夫はもっと払っている)のに。いくら図書館で月に20冊本を借りても絶対に元なんかとれやしない。



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2007年06月22日 06時25分20秒 /  Weblog

文三4組の同級生

NHKワシントン支局長の大越健介くんは、81文三4組のときの同級生である。

少し前まで政治部の記者で、ニュースでキャスターから「では、政治部の大越さんお願いします」といわれ解説していたが、いつの間にか違う人になったので大越くん異動になったのかなと思っていたが、数日前ワシントン支局長として大統領選の報道をしているのに接した。

NHKはプロデューサーをしている小川純子氏も4組の同級生である。

あとはパルコ吉祥寺店長の浜田和子氏とか。

大越くんは野球部でピッチャーとして活躍し、六大学で何勝もしている。

練習が忙しく講義に殆ど来なかったので、話したことはなく、向こうも覚えていないだろうが、確か国文科に進学したのではなかったか。

六大学といえば、私が入学した1981年は、東大が初めの頃だけ優勝も夢じゃないくらいものすごく強くて、稲岡先生が、国文学の授業で「君たち、今年はぜひ六大学の観戦に行きなさい。今年優勝できなかったら多分君たちが生きている間には優勝できないから」といっていた。一度くらい見に行けばよかったなと今は思う。

同級生の顔がTVでアップになることなどあまりない機会なのでつい見入ってしまうが、彼は浪人しているから私より若干年上だとしても、外見は立派なおじさんで、こういうときに私ももう立派なおばさんなのだと改めて気づいたりするのだ。


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2007年06月21日 07時45分44秒 /  profession

強姦でも諭旨解雇ですむの?

某国立大学で、「セクハラ」で教育学部の准教授を諭旨解雇にしたという記事を見た。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070621-00000006-mai-soci

「セクハラ:信州大准教授が女子大学院生に関係強要、妊娠

 信州大教育学部(長野市)の男性准教授(35)が同大の20歳代の女子大学院生に性的関係を強要し、
妊娠させたとして諭旨解雇処分になっていたことが分かった。
准教授は事実関係を認めている。21日発表する。

 同大関係者によると、准教授は今年2月に学外で大学院生と複数回性的関係を持ったという。
准教授は大学側に「合意はなく、大変申し訳ないことをした」などと事実関係を認め、
辞職を申し出た。准教授は大学院生に謝罪し、慰謝料約50万円を渡したという。

 大学院生は今年4月、大学に「セクハラを受けた」と訴え発覚した。
大学はハラスメント調査対策委員会で事実確認のうえ、
今月上旬の臨時評議会で処分内容を決めた。同11日付で処分した。

 懲戒解雇ではなく諭旨解雇とした理由について同大は、
准教授が事実関係を認めて謝罪し、反省している−−などの点を挙げている。
准教授は東大卒後、04年に信州大教育学部講師、
今年1月に同大助教授(4月から准教授)となっていた。【藤原章博】

毎日新聞 2007年6月21日 3時00分」

でも、これって本人が「合意がなかった」と認めているんだから「セクハラ」じゃなくて、強姦じゃないか。しかも被害者の女子院生は妊娠している。

「複数回だから合意はあったのでは?」というおかしなコメントをみかけるが、百万歩譲って複数回のうち一回でも合意がなかったとはいえないケースがあったとしても、それで他の合意のない性交の違法性がなくなるわけではない。
強姦というのはあくまで一回一回の合意の有無の判断なのだということもわからない人がいるのは困る。

どうしてこれで懲戒免職にならないし実名も出ないのだ?
(懲戒免職と諭旨解雇では雲泥の差だ。後者なら退職金も出る)

この大学の懲戒は、量刑がどう考えてもおかしいし、気に入らない人間を追い出すための政治的道具になってしまっている。

いくつか例をあげよう。

昨年5月に実名まで出されて「私文書偽造」として懲戒解雇になった教育学部の助教授の罪状は、採用時と昇任時に論文について虚偽申告をしたことだった。
彼は、処分取消の仮処分を申請して、「法科大学院虚偽申請の処分と比べて均衡を
失する」と争っている。

同じ教育学部で、院生を強姦・妊娠させても実名非公開、退職金を出す諭旨解雇、業績の虚偽申告では実名公開、懲戒免職というのはあまりにも均衡を失し、大学としての見識を疑われる。

それはそうだろう。
私文書偽造より重い「虚偽公文書作成罪」に該当するし(それを行政法の研究者がするというのは…)あれほど大きく報道され、学生募集も1年見合わせられそうになったり、他の学部の改組も申請できなくなったり、大学全体に迷惑をかけただけでなく、他の大学の先生にも、「○大のおかげであらゆる設置申請が厳しくなった」といわれるくらい、全国にも影響を及ぼした。

それなのに、首謀者兼自分の論文ごまかしもやった3名はローを追放され学部に戻されたとはいえ、研究科長は停職3ヶ月、理事兼教授など、「理事だから処分できない」などといって理事を退任しただけで処分なし、事務局長だった教員は減給6ヶ月ですんだ。

しかも、前研究科長と前理事は、申請書を提出した当時(2004年6月)、その申請書の業績リストに入れた論文をまだ書いていなかっただけでなく、3年たった今でもまだ、その3、とかその2までしか書いてなくて、未だ完成させていないのだ。元理事なんか、注がひとつもない作文の上、「その1」のデータが2003年とかになっているのに、どうするんだ。

しかも、処分時に交代した学部長の任期が来て、なんとこの元理事を新学部長に選んだというのだから、絶望的だ。国立大学の補助金に成果主義が採用され、論文のリストを出せとか本部から要請されているときに、最後に書いたのが1990年の「○法の争点」の一項目で、設置申請のときに「書き終わっています」と申告した論文を3年たってもまだ完成させていないような人間をトップにするなんてどうかしている。

ISO20011の認証を取ろうとしているのに、休日も毎日来て共同研究室の電気を全部つけてソファでTVを見たり、平日午後3時ぐらいになるとそのソファで四肢を投げ出してうたた寝するのはお願いだからやめてくれ。共同研究室に常駐している助手のお嬢さん二人も困っているよ。

そんな姿をコピー取りに来て見る度に同じ空気吸っているだけで五臓六腑が腐りそうな気がする。

それに、2005年5月に主として、大学の所在地から1時間ほどかかるかかる町にアパートを借りているが、実際は神奈川の自宅から通勤しているので、交通費の詐取をしたとして停職3ヶ月になり、結局自分からやめた助教授も、本人に近いところから聞いたところ(だから職務上知り得た秘密ではない)、本来諭旨解雇だった(今回の強姦と同じ処分!)のを、弁護士を通じて大学と交渉して退職を条件に停職にしてもらったという。

彼のケースも、処分したい、というのが先にあって、材料を後から探したのである。

最初、自分が採用に関与した女性の職員を内定後赴任前に何度も食事に誘ったとか、学生を運転手代わりにこきつかったとか、いくつかのセクハラ、アカハラっぽい事象があった。
これは私が彼が処分される数ヶ月前の全学ハラスメント対策責任者(イコールパートナーシップ委員会委員長、ただし痴漢で辞めた教授ではない)に直接聞いたことだからまちがいないが(でも私はハラスメント相談員でもなんでもないから職務上知ったわけではない)、「合わせ技はできないので、これらの事象では解雇までできない。しかし、被害者は、解雇じゃないならどんな仕返しをされるかわからないから、取り下げるといっている。そこで、何か金銭上の不正をしていないか今探しているところだ」とはっきりいっていた。

しかも、処分の記者会見で、「勤務時間記録書」(裁量労働制導入後提出させられているもの)に虚偽記載があったことも処分理由のひとつにあげていたのは、前にもブログに書いたが、労働基準法違反である。
労基法38条の4第1項に基づき「労働者の健康および福祉を確保するために使用者が」労働時間を把握するために提出させるものにすぎない「勤務時間記録書」の虚偽記入を処分理由の一つとするのは違法であると、現地の労基署職員にも確認した。その職員に「その処分委員会に労働法の教授も入っていた」といったら、嗤ってた。さすが17年論文書いていないだけあるよね。

というように、ハラスメントというのは、まず結論ありきで政治的に利用するものなのだ。
懲戒処分は、執行部の意図通りに全くRule of Lawのないところで適正手続を無視して行われ、まさに恐怖政治である。
法的にも面白いテーマなので、幸い豊富な事例も身近にあることだし、いずれ論文にまとめようと思う。

ローができる前、例の前学部長が前期の科目の採点を2月にしかせず、前期の成績表に「○法の成績は後日」と注記されるというのが常態化していて、学生、とくに4年生が困っている(たいてい前期に単位をとり終えて後期は就職活動に専念するのに、○法4単位分がどうなっているかわからないから、保険のためにいらない授業に出たりしている。県外出身者が7割なので、たいてい県外で就職活動するので、必要ないかもしれない講義に出るのは負担なのである)のをみかねて、私が、学長に直訴した(そういうことをするから告発者と疑われる)あと、学部の新年会で、彼が某教員(非社会科学系のあんただよ、ねたはあがっているからね)に「あいつは目障りだから、なんか理由をつけて懲戒処分してやれ。人間だから何かミスをするだろう。」と命令して、「かしこまりました」というやりとりがあったという。くわばらくわばら。

(この「人間だから」というのは彼の得意技。「どうして設置申請書で申告した論文を早く書いてくれないのですか(私は当時の紀要委員だったのである。これもリークを疑われる理由)。紀要が予定通り発行できないじゃないですか」と懇願すると、「しょうがないじゃないか。人間はロボットじゃないんだから、理屈通りにはいかないよ。紀要は奥付が8月でも9月までなら大丈夫だから。それか、もう原稿が集まっている分だけ第4号のIとして出して、俺たちの分は第4号のIIとして後で出す、っていうのはどうだ」と言い返したのである。)

実はもっとひどい事例もあるのだが、それはまた別のおはなし、ということで。

この件については落合洋司弁護士もブログに書いているのを発見。

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070621


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2007年06月10日 11時45分45秒 /  profession

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銀行関係訴訟法

このほど青林書院から出た新・裁判実務大系の新刊・銀行関係訴訟法の一部を執筆しました。

それにしても30人以上いる執筆者(学者、弁護士、実務家など)で女性は一人というのが驚きである。

また、二回書き直した論文がやっと査読を通してもらった。ジェンダー法学に掲載されます。

査読委員の先生方、本当にお世話になりました。

 



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2007年06月10日 10時42分22秒 /  profession

名寄せができないからって

年金問題で名寄せができないからって、国民総背番号制論議がまた復活するのではないか。それがこわい。

「明るい北朝鮮」と複数の在留邦人がいっている(しゃれにならない言論統制があるので、こう書くだけでもちょっとびくびく。今度また出張で行くとき入国拒否されたら困るもん)シンガポールでは、生まれたとき付与されるIDで全て管理するのはいいけど、選挙の投票用紙にもそれが刻印されていて選挙の秘密もないそうだ。

まあそれは極端な例だとしても、日本のように戸籍や住民票というコストと精度の高いidentification制度を既にもっている国では弊害の方が大きいのでは。

アメリカのsocial secutrity番号はそういう意味では正確なIDになりえないので(だから、犯罪者と同姓同名の人って、自己証明ができなくて困るらしい。また、だから、「ニューオーリンズトライアル」にあるような選挙人名簿への重複登録もできるわけだが)、日本とは違うが。


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