医師のための児童虐待相談を開始/東京都

 児童虐待が深刻な社会問題となる中、東京都は10月から、児童虐待に関する相談事業「ドクターアドバイザーシステム」を一次医療機関の医師・歯科医師を対象に開始している。相談すると、虐待の有無の判断に迷う事例や対処法が分からない事例について、児童虐待に詳しい医師・歯科医師・弁護士などから回答を受けられる。病院ではない専門家集団による相談システムは全国でも初の試みだという。

 事業は社会福祉法人子どもの虐待防止センターに委託する。虐待が明白な場合や生命にかかわるような緊急性の高い事例を除いて、児童虐待の可能性を疑うが確信が持てない場合や法律上のトラブルが予想される場合など、相談の内容に応じて適切な回答者に回答を依頼。相談者は、受付後、原則として7日間以内に、同センターの事務局からFAXかメールで回答を受け取る仕組み。

 電話・FAXによる相談は、月曜日から金曜日の10時〜17時、土曜日の10時〜15時で受け付け。またEメールによる相談は24時間可能。FAXとEメールによる相談の場合は、ホームページ上に近日掲載される「症例相談シート」の使用が必要となる。

児童虐待とは
 児童虐待防止法によると、児童虐待とは、▽身体に暴行を加える「身体的虐待」▽わいせつな行為をしたりさせたりする「性的虐待」▽養育行為の放棄により心身の発達を妨げる「ネグレクト」▽著しい暴言を吐いたり拒絶的な対応をとる「心理的虐待」―の4種を指す。


更新:2007/10/03   キャリアブレイン

このニュースをメールで送る

ご自身のお名前:


送信元メールアドレス(ご自身):


送信先メールアドレス(相手先):


すべての項目にご記入の上、送信ボタンをクリックしてください。

ようこそゲストさん

※無料会員登録をしていただくと、すべての記事がご覧いただけます。

医療ニュース動画

未来の医療が見えますか
第3部「命の現場に難民」

昨年4月の診療報酬改定では、リハビリテーションに対する評価も見直されました。 疾患別に日数制限が決められたため、リハビリを継続できない“難民”も生み出しました。