
アフガニスタンで自爆テロなどの暴力急増 国連報告
2007.10.03
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14:09
JST
- AP
カブール(AP) アフガニスタンで今年初めから先月までの間に発生した自爆テロなどの暴力件数は、昨年に比べて3割近く増加したことが、国連による報告で明らかになった。AP通信のまとめでも、武装勢力関連の死者の急増が目立っている。
先週発表された国連報告によると、アフガニスタンでは今年、1カ月に平均550件の暴力が発生した。昨年1年間の平均は、1カ月当たり425件だった。自爆テロとともに、学校や警察を狙った攻撃、当局者や聖職者らの暗殺などが目立っているという。
また、AP通信が欧米、アフガン当局者からの報告を基にまとめた今年の死者数は、先月末までの9カ月間で5086人に上り、すでに昨年1年間の4019人を大幅に上回った。今年の死者のうち、武装勢力のメンバーは3500人余り。民間人は約650人、多国籍軍の兵士は約180人だった。自爆テロの件数は、今年に入ってすでに100件を超え、過去最悪の数字となっている。
首都カブールでは2日も、警察のバス車内で自爆テロが発生し、子ども2人を連れて乗車したばかりの女性ら少なくとも10人が死亡した。