Windows Server 2003に含まれているIIS 6.0を管理する場合、通常はGUIベースの管理ツール([管理ツール]−[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ]ツール)を利用する。だがIIS 6.0には、コマンド・プロンプトからも管理操作ができるように、いくつかのコマンドが用意されている。これらを使うことにより、素早く繰り返し操作する、スケジューラなどと組み合わせて定期的に実行する、複数のサーバで同じ処理を繰り返す、などが可能になる。
Value Description
/s <server> Connect to machine <server>
[Default: this system]
/u <username> Connect as <domain>\<username> or
<username> [Default: current user]
/p <password> Password for the <username> user
<operation> /start Starts a site(s) on
given IIS Server. …<以下省略>…
C:\>iisftp /create /? …/createサブコマンドに対する詳しいヘルプの表示
Microsoft (R) Windows Script Host Version 5.6
Copyright (C) Microsoft Corporation 1996-2001. All rights reserved.
これらのiis〜コマンドは、別のサーバを指定して実行することもできる(すべてのコマンドで利用できるわけではない)。例えば、Windows Server 2003のサーバ用管理ツールをインストールしたWindows XP Professionalコンピュータから、複数のサーバをリモート管理することもできる(クライアント・コンピュータに管理ツールをインストールする方法については関連記事参照)。
C:\>iisftp /s server1 /u admin /p mypassword /query
Microsoft (R) Windows Script Host Version 5.6
Copyright (C) Microsoft Corporation 1996-2001. All rights reserved.
サーバーに接続中...完了。
Site Name (Metabase Path) Status IP Port
====================================================
FTP Site (MSFTPSVC/1) STARTED ALL 21
C:\>iisftp /s server1 /u admin /p mypassword /query
Microsoft (R) Windows Script Host Version 5.6
Copyright (C) Microsoft Corporation 1996-2001. All rights reserved.
IIS 管理スクリプトは IIS 6.0 だけをサポートします。 …エラー・メッセージ
C:\>
これは、iis〜コマンドと同時にインストールされているファイルiisschlp.wscのバージョンが古い場合に起こる現象である。このようなメッセージが表示される場合は、コマンドを実行しているWindows Server 2003にSP1を適用する(Windows Server 2003 R2にアップグレードしても可)。クライアントのWindows XP Professionalにサーバ用管理ツールを導入している場合は、Windows Server 2003 SP1/R2のadminpak.msiを再インストールして更新してからiis〜コマンドを実行していただきたい(adminpak.msiのインストール方法については、先ほどのTIPSを参照のこと)。