2007年10月3日 8時7分更新
宮城県は、24時間態勢の救急医療の整備を目指して、平日の夜間に対応できる急患センターを、県内の数か所に新たに開設する方向で協議を進めていく方針を決めました。
救急患者が診察を受けられる急患センターのうち、平日の夜間に対応できる施設は、宮城県内では、現在、仙台市と石巻市に1か所ずつ、設置されています。
こうした中、ほかの地域では、態勢が不十分だとして、施設の整
備を求める意見があるほか、地域の中核病院や仙台市の病院では、比較的症状の軽い救急患者が集中し、重い症状の患者の受け入れに支障が出るなどの問題が起きています。
このため宮城県は、こうした救急医療の態勢が整っていない地域について、開業医に協力を求め、平日の夜間に対応できる急患センターの設置を目指して協議を進める方針を決めました。
具体的には、白石市や角田市などの県南部に1か所、また、大崎地区や登米市、栗原市など、県北部に数か所、開設したい考えで、今後、地元の医師会などと設置場所などについて調整することにしています。
宮城県は、平成19年度中には結論をまとめ、具体的な整備を図る方針です。