スポーツ総合トップ ニュース ゴルフ モータースポーツ バスケ バレーボール ビーチバレー テニス 相撲 その他

今週のお役立ち情報

「時津風」消滅へ…理事長ら初めて事情聴取90分間

トラックバック(14)  トラックバック  ブックマーク  livedoor clip Yahoo! ブックマーク

 時津風部屋が消滅の危機に立たされた。序ノ口力士の時太山(当時17歳)=本名・斉藤俊(たかし)さん=が亡くなった件で、日本相撲協会の北の湖理事長(54)ら協会幹部は1日、両国国技館で時津風親方(57)=元小結・双津竜=から警察が立件の方針を固めてから初めて事情聴取した。今後は、理事会を開き時津風親方の解雇は確実。同時に協会幹部は「時津風」の名跡返上に言及。大横綱・双葉山が創設した名門、時津風部屋を消滅させることで協会としてのけじめをつける厳しい見解を示した。

 時津風親方への事情聴取は午後3時15分から理事長室で始まった。協会から北の湖理事長、武蔵川理事(元横綱・三重ノ海)、伊勢ノ海理事(元関脇・藤ノ川)と今野勝彦顧問弁護士が同席し約90分間行われた。

 焦点は斉藤さんが亡くなった6月26日直後に理事長が親方から聞いた事と、報道で明るみに出た愛知県警などからの取り調べ内容が食い違っている点だ。「当初は親方から病死と聞いていた」と北の湖理事長。ところが今回の事情聴取では、報道通り死亡前夜にビール瓶でひざと頭を小突いたことを明言。さらに死亡当日のぶつかりげいこで、兄弟子が金属バットと棒で斉藤さんの尻を殴ったことを白状したという。

 時津風親方が事実を隠ぺいしていたことに対し、理事長は不快感をあらわにし「けいこには厳しさもあるが金属バットはいかがなものか。亡くなったことは重大に受け止めているので理事会を開き厳しく対応したい」と明言。理事長の責任を問われると「師匠がすべて負うべき」と、厳しい対応を明言。今週中に開かれる理事会で、時津風親方が解雇されることが確実になった。

 各理事は解雇の方針に異論はないが、ある幹部はさらに厳しい姿勢を打ち出す。「今回の問題で時津風の名跡が傷ついた。協会として時津風の名跡を一時、預かり、今在籍する力士を一門の他の部屋へ転籍させるべきだ」。現親方が解雇となっても部屋付きの枝川親方(元幕内・蒼樹山)らが継承すれば部屋は存続する。それでは重大事を起こしたことへのけじめにはならない。ここは断腸の思いで名跡を返上。部屋を消滅させより反省の態度を示すべきだというのだ。

 時津風部屋は不滅の69連勝を達成した大横綱・双葉山が現役時代に双葉山相撲道場として創設。引退後に年寄時津風を襲名し1945年11月に創設された角界きっての名門だ。「名門がなくなれば、協会にとって重大なことだが人命が亡くなったことはそれよりも重い」と幹部。理事会でも提案される見込みで各理事が同意すれば、部屋が消滅し所属力士が転籍する緊急事態が現実となる。

 ◆部屋の消滅 角界のルールブックにあたる「寄付行為」の第61条によると「師匠である年寄が死亡後、継承者なきもの、または除名処分を受けたものに所属する力士は、本人の意見を召し、その転属すべき師匠である年寄を決定し、理事会で承認する」とある。だが、1981年に花籠部屋を継承した元横綱・輪島は85年2月、年寄「花籠」を借金の担保としていたことが発覚。日本相撲協会は緊急理事会で、委員から平年寄への2段階降格処分と無期限謹慎処分を決議した。結局、輪島は同年12月に廃業。花籠部屋は消滅した。

写真はコチラ



スポーツ報知 / 提供元一覧

前後の記事

その他アクセスランキング

注目の情報
価格.comで探せば安くなる
光ファイバー・ADSL選びは価格.comが便利でお得!
通常のプロバイダ特典+『価格.com限定特典』のダブル特典!
価格.comなら料金の見直しもカンタン便利。


≫プロバイダ料金を比較