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埼玉・国立病院損賠訴訟:逆子死亡で国立病院側、敗訴決定

 国立病院機構「西埼玉中央病院」(埼玉県所沢市)で生まれた直後に亡くなった男児の両親が「逆子なので帝王切開を希望したのに、自然出産させられたのが原因」として、同機構と担当医に約8400万円の賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(藤田宙靖=ときやす=裁判長)は2日、両親側の上告を退ける決定を出した。病院側に1100万円の賠償を命じた差し戻し控訴審の東京高裁判決(今年4月)が確定した。両親側は「出産方法を選ぶ両親の自己決定権を侵害した」と主張していた。1審・さいたま地裁は01年、これを認め330万円の賠償を命じたが、差し戻し前の東京高裁で02年「医師の裁量の範囲内だ」と逆転敗訴。だが最高裁は05年、自己決定権には言及しなかったものの医師の説明不足を認定し、賠償額の審理のため差し戻し、同高裁は今年4月、判断の機会を奪われた慰謝料として1100万円を認めた。

毎日新聞 2007年10月3日 東京朝刊

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