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【社会】

岐阜・羽島の開業医が結核 県、高齢者らに健診へ

2007年10月3日 朝刊

 岐阜県羽島市内で内科・小児科の診療所を開設する七十代の医師が肺結核と診断され、県は症状が出た今年一月以降にこの診療所で受診した約千七百人のうち、免疫力の弱い子どもや高齢者ら四百十五人を対象に健康診断を実施する。県内では年間五百人前後の結核の発症者がいるが、医師が結核と診断されたのは過去十年では初めて。

 県保健医療課によると、この医師は今年一月ごろにせきなどの症状が現れたが、持病のぜんそくの症状と思い、医療機関を受診しなかった。改善しないため九月十八日に胸部エックス線検査などを受け、二十日に中等度の肺結核と分かった。翌日に結核病床のある病院に入院し、現在は回復に向かっている。感染時期や経路は不明。

 県は接触時間の長い家族や診療所の職員ら計七人の健康診断をしたが、いずれも異常はなく、接触時間の短い患者への感染の恐れは低いとみている。万全を期すため、公費負担で健康診断をすることにした。

 対象者は高校生以下の子どもが中心で、八十歳以上や新生児も含まれるが、付き添いの保護者らは対象にならない。対象者には指定日に羽島市保健センターで健康診断を受けるよう勧告書を二日に郵送した。県庁と岐阜保健所(各務原市)に相談窓口を設けた。

 問い合わせは県保健医療課=電058(272)1111、内線2543=へ。

 

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