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医療過誤を考える市民グループ 大阪で初シンポ

2007.10.2 02:44

 医療ミスで家族を亡くした遺族や医療関係者が、医療事故が起こった際の情報開示について考えるシンポジウム「患者と医療者が手をつなぐためにすべきこと」が大阪市中央区のエルおおさかで20日、開かれる。医療ミスを内部告発する医師や看護師を支援する東京の市民グループによるシンポジウムで、大阪では初開催。医療事故を減らそうと、患者や遺族でできることを話し合う。

 昨年4月に発足した「医療の良心を守る市民の会」(東京都葛飾区)の主催。会は、日本医科大学付属病院(同文京区)で起きた死亡事故で、「手術でミスがあった」と遺族に謝罪した郡家正彦医師が、逆に病院から名誉棄損訴訟を起こされ、約700万円の賠償金の支払いを命じられたことがきっかけで発足。真実を話す内部告発者を守ろうと講演会を行うなど活動している。

 会の代表を務める永井裕之さん(66)も、医療ミスで妻を亡くした。看護師が点滴液と消毒液を間違えたための事故で、病院側は当初、死因を偽ったという。「遺族はなぜ突然家族が亡くなってしまったかを知りたい。そのためには、医療者提供側が本当のことを話してくれなければならない」と話す。

 大阪でのシンポジウムは2部構成。1部では「医療事故被害者・遺族が真実を語る」として、医療事故で家族を亡くした遺族らが話し、2部では「真実を語る医師」として会発足のきっかけとなった郡家医師らが講演。パネルディスカッションには、医療問題に詳しい弁護士、医療事故被害者、医師らが話す。

 永井さんは「医療事故は、誰の身にも起こる可能性がある。病院の説明におかしいと思ったら、きちんと声をあげる市民が増えることが必要です。シンポジウムが少しでも関心を持ってもらうきっかけになれば」と話している。

 午後1時15分から。参加無料。問い合わせは事務局((電)047・380・9806)へ。

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