先日オフィシャルサイトでも募集していました、「先生の卵」試写会が19日(水)開催されました。会場には先生を志す「卵」の皆さんでいっぱい!トークイベントは映画の試写の後で開催されました。司会は映画コメンテーターでもおなじみのLiLiCo(リリコ)さんです。
リリコさん
こんばんは、本日はご来場いただきありがとうございます。
皆さん、映画いかがでした?良かったですね。本当に暖かい優しい気持ちになりますよねー!公開より皆さんに一足早くご覧いただきました。
今日こちらにいらっしゃる皆さん、大変、凄くラッキーです!何とスペシャルゲストが、来てます!!
この映画の中で「先生」と言えば・・・?
そうです、竹内結子さん、そしてプロデューサーの春名慶さんです!
早速一言ご挨拶いただきたいと思います。
春名プロデューサー皆さん、映画いかがでしたか?
本来なら行定監督がここにいらっしゃるはずなんですけれども、今日はキャンペーンで北海道に行っておりまして私がお話したいと思います。宜しくお願い致します。
竹内さん
皆さんお集まりいただきましてありがとうございます。
もうご覧いただいたということなので、私が先生やってましたーっていう部分も話してしまって大丈夫かなと思いますし、先生になる、という方からすればどう見えるのかな、という部分も含めて色々なお話をしていきたいと思います。宜しくお願い致します。
リリコさん
本日も素敵な衣装ですねー!竹内さん、いつも本当にカッコいいですね。
竹内さん
ありがとうございます(笑)
リリコさん
あ、春名さんもカッコいいですよ!?もちろん(笑)
春名プロデューサー
もういいですいいです!どうせ僕の写真なんかは見切れるんですから!!(笑)
リリコさん
第二ボタンまで開けているプロデューサーさんは只者ではないという話を良く聞くので(笑)
ではまずは私からいくつかお尋ねします。
春名さん、原作を映画化しようとした経緯を教えてください。
春名プロデューサー
今回「世界の中心で愛を叫ぶ」のスタッフを企画をしてきたわけなんですが、実は僕も最初本屋で発売当初に発見して。読む前に「映画になる!」と思ったのは、本の帯を見て「一冊の日記から読んだ彼女の人生が大きく変わっていく」というのがあって、映画としてフックがある話だなあ、と思って東宝のスタッフとも話をしたわけです。
リリコさん
竹内さんも先生役としてピッタリだったと思うんですけども、このキャスティングのチョイスはどうして?
春名プロデューサー
本人を前にして言うのは凄く照れくさいし、ご本人も照れくさいと思うんですけども、ちょうどこの企画を進めている去年の秋、携帯電話のCMでご一緒して、そのディレクションも行定監督で。ずっと撮影の合間に伊吹先生の役は誰がいいのかな〜とずっと監督とも話をしていて、で、目の前にいた!というのが大きくてですね。それに竹内さんもどうやら原作を読んで感銘を受けていた、という話も聞いていたので凄く作品そのものに乗ってやってくれるんじゃないかなと思ったんです。
「春の雪」「今、会いにいきます」でもご一緒している間柄だったのでお話もしやすかったし、最大の起用理由とするならば「立派な先生」ではなくて、でも皆が大好きだった先生って多分小学校の時なんかにいたと思うんですね。その集合体を体現してもらえるんじゃないかなと思いました。だから最初役の話をしたときも「決して立派な先生はやらないでください」と。「1人の女性であり、1人の人間が先生をやっている」という。でもみんなが大好きな先生っていうのをやってもらえたらいいなあ、ってお話したのを思い出しました。
リリコさん
と、言われてますが今回の役作りはどのようにされましたか?
竹内さん
今回はまず子供たちに囲まれてみないと、というのがあったんですよね。自分が先生になるという前提で考えたとしても、実際本当に接してみないときっと私は先生になれないだろうな、とそういう思いもあったので、じゃあまずは現場に入ってから、と。そういう風に考えていました。
リリコさん
子供たちと触れ合ってどうでしたか?とても暖かい感じがしましたけれども。
竹内さん
そうですね、日々接していくうちに気持ちが言葉を交わさなくても何となく近づいていく、そんな手ごたえもありましたし、おませな子もいれば寡黙な子もいるし、やんちゃな子もいるしで毎日賑やかでした。こういう日常もまたあるのか、と。
リリコさん
昔いた先生の事を思い出したりとかしたかもしれないですね。子供の頃にいた先生の気持ちがやっとわかる、みたいな。
そして今回、沢尻エリカさんとの共演、まあとても不思議な共演なんですけれども共演と言っていいのか・・・一人は書く方、そしてもう一人は読む方、なんですけれども。沢尻エリカさんの印象はどうでしたか?
竹内さん
そうですね、あのお弁当にミートボールを作っていたときのエプロン姿がとても可愛らしくて、走って行く姿にもとても彼女の一生懸命さが伝わってくるような、そんな印象を受けました。
リリコさん監督ももう何度も一緒にお仕事されていますよね。
監督って、どんな方ですか?どんな事を一番要求されますか?
竹内さん
お会いしてみてとても気さくな方だなあと思います。
お芝居に関して、現場のコミュニケーションとしては具体的にこういうことをして欲しい、ということをわりと細かく指示をしてくださるので、私はもうそこについて行くだけ、というか。
リリコさん
今回一番印象に残っている監督の言葉って何ですか?
竹内さん
一つ大きいのがあって、先ほど春名さんからもお話があったんですけど「伊吹も一人の人間である」という部分ですね。私からすればもう理想の先生で、実際原作を読んでいたときも「こういう先生がいたらいいなあ」とか、「こういう人になってみたい」そういう理想はあったんですよ。なので、伊吹先生自身が恋に仕事にと葛藤したり悩んだりという姿が見えないんですよ!だったので、悩んだあげく自分のその顔を見てまた泣いてしまうそのシーンが凄く難しくて「監督、これどうしたらいいですか!?」って。悩んで悩んで悩みぬいて悩んだあとで、監督からそういう話をうかがって、「ああなるほどな」と。私からすれば理想の人ではあるけれど、そこにいる人もやはり人であるという部分で、ああそうか、先生も人か、って思いましたね。
リリコさん
そうですねー、先生たちもみんな頑張ってますもんね。
自分にとっては子供の頃「先生」でしたけど、それぞれの人生もあって、今日集まっていただいた皆さんは先生になりたい!先生の卵の皆さんなんですけれども、だから多分色々この映画を観て特に思い入れがあって・・・!
竹内さん
いや、実際の先生はこんなんじゃないって言われたらどうしようかと思って来ました(笑)
リリコさん
会場の皆さんが多分いっぱい聞きたいことあると思いますので、今日は特別に質問コーナーを設けまして・・・皆さんがこの映画をどういう風に思ったかも知りたいですよねえ?どうですか?今の気持ち、竹内さん(笑)
竹内さん
怖いもの見たさのような・・・
いや、でもいいんです、映画は映画、私は私で(笑)
リリコさん
それでは皆さんからの質問を挙手でお願いします。
当たった方は、どういう先生を目指しているのかと、今観た映画の感想をお願いします。それでは質問のある方!
先生の卵Aさん私は高校の英語の教師を目指しているものなんですけれども、伊吹先生の生徒に対する真摯で一生懸命な姿勢に大変感銘を受けました。
竹内先生の考える・・・あっ竹内先生って(会場笑)
竹内さん
ありがとうございます!
リリコさん
私も今ドキッとしました(笑)
先生の卵Aさん
(笑)竹内さんの考える理想の教師像を教えていただけますでしょうか?
竹内さん
そうですね・・・私が小学生の時に実際に大好きだった先生がいるんですけど、自分の母親のようでもあり・・・ある日「お母さん」と呼んでしまったことがあるんですね(笑)こう・・・手を挙げたときに、「お母さん!」って(笑)あっ!間違えたっ!!と思って(笑)でもよく考えるとその先生って時には厳しいし、でもちゃんと優しいまなざしで受け止めてくれるし、人としてとても大きい存在だったな、って。そういう人がとても理想的な人だと思います。
リリコさん
なるほど。Aさん頑張ってくださいね!それでは他に質問のある方お願いします!
先生の卵Bさん
私は中・高の理科の教員を志望しています。
今映画を観ていて、伊吹先生がいつも凄くキレイでこんなにキレイで素敵な先生だったら生徒からも人気でいいだろうなって思いました。そこで伺いたいんですけれど、竹内さんの美しさの秘訣とかありましたら是非教えていただきたいなと思います。
リリコさん
私も聞きたいです(会場笑)
竹内さん
歯並びに関しては両親に感謝というか・・・そうですね割と病気もしないほうですし・・・美しさですか・・・うーん・・なるようになったらこうなったみたいな(苦笑)どうしたらいいんだろう(笑)
リリコさん
羨ましい〜みたいな(笑)
春名プロデューサー
ちょっと嫌味な・・・(笑)
竹内さん
えっ!ホントですか!?
んー特別何かをしているというわけではないし、でもキレイになりたいなとは思ってます。
リリコさん
食事で気を使っていることとかはないですか?
竹内さん
あまり油が強いものを食べるとちょっとやられてしまうので、バランス良くは食べるようにしています。
春名プロデューサー
何度か仕事をしてて思うんですけど、それが「キレイ」に直結するかどうかわかりませんが、楽屋とかでホントに笑い声が絶えないというか。ずーっと笑っているんですよね。それはカメラの前で笑っているとかとはまた違う種類のことだと思うんですけど、そういう気持ちが常にいい意味でハイになっているというか、いいところにずっとテンションがある、前向きになってフッと笑みがこぼれる感じになるのかな、とはたから見てて思いましたけどね。
リリコさん
いいですねー笑顔!笑いは大切ですよねえ。
竹内さん
ええ、笑えなくなったら終わりかな、みたいな部分を持っていくと毎日楽しいかもしれません。
リリコさん
竹内さん、私ぐらいの年になったら気をつけてくださいよ、私も毎日笑ってますけど皺しか増えないんだから!なんだかも〜う(笑)でも大事ですよねー。笑顔で!他に質問のある方お願いしまーす。
先生の卵Cさん
とても素敵な笑顔を見れて感動しています。伊吹先生の生徒一人一人に対するまなざしというか思いやりの気持ちが伝わってきて、とてもいい映画だったと思います。
私は昔から先生になりたくて、今その勉強をしているんですけれども、竹内さんも昔から女優さんになるという道を考えておられたのでしょうか?
竹内さん
全く考えていませんでした。高校入学が決まって、いわゆる長い休みの時期に友達に原宿に案内してあげるからと言われて行った先で今の事務所に拾われまして、それがきっかけです。
リリコさん
そうなんですか・・・!じゃあ子供の頃は何を夢みて何になりたかったですか?
竹内さん
結構単純なんですけど(笑)パン屋の匂いが好きだとか、食べたいと思ったものを本を見ないで作れるようになれたらいいな、いうのもあってじゃあ調理師の資格とか取れたらいいなと思ったときもありました。
リリコさん
ちなみに春名さんは小さい頃何になりたかったですか?(笑)
春名プロデューサー
俺はもうプロ野球の選手ですね。南海ホークス、今のダイエーホークスで活躍しようと思ってました。もういいですよ、どうせこれ使われないですから次行ってください(会場笑)
リリコさん
いやいやみんな映画業界ってどうやって入ればいいんだろうってきっと謎に思ってると思いますよ。ねえ?映画のプロデューサーさんに。別に行った先で拾われたわけじゃないんでしょ?(笑)
春名プロデューサー
そうですねえ、別に東宝に拾われたわけじゃないです(笑)
リリコさん
(笑)それでは最後の質問とさせていただきます。次は男性の方、お願いします。
先生の卵Dさん
僕は中学校の教師を目指しているんですけれども、映画を観ていて伊吹先生が色々悩みながらも生徒たちと真摯に向き合っていく姿に非常に心打たれました。映画を観ていて子役の方々が表情が生き生きとしていて非常に演技が上手なのが印象に残ったんですけれども、何か撮影中に子役の人たちとの思い出ってありますか?
竹内さん
はじめのうちは・・4年生という設定でしたけれども、女の子たちはもう完全に女性として私を意識しているなという質問が飛んできましてですね、「竹内さんお化粧は何時間するんですか」とか(会場笑)「休みの日はどんな過ごし方をするんですか」とか、わりとおませな質問が飛んできてですね、「キスシーンはどうするんですか」って聞かれたときにはどうしようかな、と悩むくらい大人びた子が多かったんですね。逆に男の子たちは無邪気な子がいて。
一つ思い出があるとすれば、私がこの映画のクランクアップ、すべて撮影が終わりだという日に、すでにご覧いただいたように合唱コンクールのシーンを撮っていまして、生徒たちがみんなで整列してお礼をしてくれて。そこが一番の思い出ですね。こういう4年2組にいられてよかったな、と思いました。
リリコさん本当はまだまだ聞きたいことがあると思いますが、本日はこれで終了とさせていただきます。もう一度大きな拍手をお送りください!!