2007-10-01
■[医療][記事]先手必勝
東京新聞:全職員を解雇へ 東十条病院「赤字で医師確保できぬ」:東京(TOKYO Web)
(魚拓)東京新聞:全職員を解雇へ 東十条病院「赤字で医師確保できぬ」:東京(TOKYO Web)
スゴイよな。ここまで思い切ってやるとは。
佐藤一幸事務長は「昨年から病院経営が赤字に転じ、医師の確保もできず、正常な医療ができない」と理由を説明した。
んで、
「いつも外来患者で混雑していたので『なぜ』と思った。」
とも書いてある。つまり、外来患者で混雑してる病院でも赤字になる医療費の構造上の問題だから、国策なんだな。病院倒産の流れの前の方にいる病院、ということで。
北区の男性会社員(38)は「自宅から歩いて五分で通えた。転院先はまだ決まっていないが、今後は車を使わないといけないでしょう」と困惑顔。普段からちょっとした風邪などの際にも利用していたといい、「すぐにでも再開してほしい」と期待を込めた。
さりげなくイタイことが書いてあるところが何とも言えない。東京新聞GJ。
以下は記事。
■[医療][記事]死者にムチ打つ
東十条病院関連の記事。2日前だけど。
Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <東十条病院>新患、救急受け入れ拒否 医師不足で運営困難
(魚拓)Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <東十条病院>新患、救急受け入れ拒否 医師不足で運営困難
前のエントリでは、「受け入れ中止」って書いてあるけど、この新聞社は必ず「受け入れ拒否」って書くところがウリなんだな。もう潰れかけてる病院なのに、まだ叩くかと。
記事書く人と見出しつける人は別って話を聞いたことがあるけど、見出しつける人が何か思考停止してて、もうどんな記事にも同じようにしか見出しつけられなくなってるんだろうな。
以下は記事。
2007-09-30
■[音楽][近況][留学]マーラー交響曲第5番
週末は、Baltimore Symphony Orchestraのシーズンプレミエに行ってきました。
Marin Alsop, conductor
John Adams, composer
Program
John Adams: Fearful Symmetries
Mahler: Symphony No. 5
2曲プロ。1曲目は、現代音楽。何だか単調なリズムで、不協和音がジャンジャン鳴り続けるという極めて不快な曲。何で、もう少しハーモニーとかメロディとかで勝負出来ないんですかね。
メインは、マーラーの5番。1週間の間にマーラー2曲というのは、かなりハードだったし、抄読会の準備とかもあったから十分に予習出来たわけではないのだが、まあそれなりに楽しめた。この曲、Trpがミソなんだけど、ちょっと安全運転しすぎてあんまり面白くなかった。まあでも曲自体がジャンジャカジャンな曲だし、アダージェットも盛り上がるように出来てるから、演奏終わったらブラボー来てたし、スタンディングオベーションもあった。でも、ザッツもあんまり揃ってないし、管の個人技はいいんだけど、アンサンブルとしてはどうよ、って感じ。私は、アンコールを最後まで見届けることなく帰路についたのでした。
まあ仕事も忙しくなってきたし、遊ぶのも必死だな。それでも遊ぶわけですが。
2007-09-29
■[医療][思うこと]誇れる職業
誇れるということと自慢するということは別なのだけど。
先日読んだコンプレックス?|研修医の研修医による研修医のためのというブログのコメント欄に面白いことが書いてあって。職業を聞かれた時にどう答えるか、という話。以下に引用してみる。
私は、「サラリーマン(事実です)」と答えます。
(仕事をしている人は、経営者と従業員に大別されます。)
そこで、ほとんど会話は終わります。
たまに、仕事内容を聞いてくる人もいるので、
その時は、「接客業です。(事実です)」と答えます。
(人と接する仕事です)
さらに内容まで聞かれると、「医療関係(事実です)」と答えます。
さらに詳しく聞かれると、「医療機器を扱ってます。(事実です)」と答えます。
さらに聞かれると、「小さな医療機器メーカーに勤めています。(嘘です。)」と答えます。
医師ということを 第3者に教えることによって自らに利益をもたらすことはほとんどありません。
まあ確かにそうで、哀しいかなそれが現実。飛行機に乗っても、Drコールに応じない方がいいということから、PCPなる職業名も某巨大掲示板では飛び交ってる。
さて、最近、自分を自己紹介するときに、「I was an OB/GY Doctor in Japan」などと言っている自分に気付く。そうか、過去形か。どうしたもんかね。
2007-09-28
■[のだめカンタービレ]何ですかコレは
商品紹介
大人気コミック「のだめカンタービレ」の主人公のだめが、マングースの着ぐるみを着ていたことより、今や女の子の人気キャラクターになったマングース。通常は茶色なのですが、今回はお部屋に置いても可愛いナチュラルなピンクにカラー替えをしました。原作にも、ドラマにも、アニメにも登場していない初めてのマングースです。
「原作にも、ドラマにも、アニメにも登場していない初めてのマングース」を出してどうすんだよ、バンダイ。でも、大きさによっては買っちゃいそう。ああ、こういう層が狙われてるんだな・・・
2007-09-27
■[医療][Web]もう「たらい回し」って言わないの?
そうなると何だかつまんないなぁ。えぶりでぃ新聞より。
Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <妊婦搬送拒否>切迫早産の女性、都内の病院十数カ所で (魚拓)Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <妊婦搬送拒否>切迫早産の女性、都内の病院十数カ所で
東京にも崩壊の波が来ていることに勝手に驚いてる記事。前から言ってたジャン。今頃気づいたフリするなよな。で、オチが、
院長は都内で転院先を探すのは困難と判断し、親しい医師がいる川崎市の日本医科大武蔵小杉病院に受け入れを依頼。妊婦は同日午後に同病院に搬送された。
結局こういうのってさ、前も書いたと思うんだけど、人と人とのつながりなんであって、それが医局だったりするのね。私が前に赴任してた地域は、開業医さんは必ずしもウチの大学の医局じゃないんだけど、講演会の演者として私みたいな若造を呼んでくれたり、宴会開いてくれたり、何らかのつながりを作ろうと必死になってましたよ。搬送を受ける側としても、同じ条件の患者さんだったら、間違いなく知り合いからの搬送を受けると思いますし、多少状態が悪かったとしても、知り合いからの搬送だったら多少無理しても受けようと努力するもんですし。
そういう人と人とのつながりという曖昧にして実は大事なものを、一生懸命ぶち壊そうとしてるのが近年の医療関係の政策だから、効果は5-6年後、今の若手がボチボチ中堅になる頃にさらに著明になってくると思いますよ。ま、5-6年後まで産科医療が存続してるかははなはだ疑問ですが。
最近、医局の先生に、「ところでshy1221は帰国したら臨床に戻るんだよね?」みたいなことを言われて多少動揺してる私なのですた。
以下は記事。