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韓国入国の書類の書き方がわからない田中達(中央)は、隣の細貝(右)に教わる
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赤い悪魔が「ゴールデン」に進出する!浦和は1日、3日のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第1戦の城南戦に向け、韓国・ソウル入りした。アジアサッカー連盟(AFC)公式戦の放映権を持つテレビ朝日が、早くも決勝の地上波中継を計画していることが判明。Jリーグの試合は04年を最後にゴールデンタイムで放映されておらず、浦和はJ復権を懸けて準決勝に臨むことになった。
アジアの頂点を目指す浦和が決戦の地ソウルに乗り込んだ。MF鈴木は「今までで一番厳しい試合になるかもしれない」と闘志を燃やす。現在Kリーグ首位、A代表5人をそろえる城南は間違いなく今季最強の敵。アジア杯3位決定戦で敗れた日本代表を多く抱える浦和にとっては、リベンジを期す試合にもなる。
それだけではない。大一番の先には夢の“ゴールデン進出計画”が待っている。ACLの放映権を持つテレビ朝日は準決勝までは衛星の「BS朝日」で中継するが、決勝戦の11月14日は「埼玉県民の日」であることもあり、浦和の決勝進出を条件に地上波で中継することの検討を始めた。
発足直後はゴールデンタイム(午後7〜10時)での中継が珍しくなかったJリーグだが、近年は視聴率の低迷から地上波による中継はデーゲームに限られ、回数も激減。日本代表以外で地上波ゴールデンを確保できる試合はなくなった。決勝戦の開始は午後7時半。実現すれば、04年12月に横浜―浦和で争ったチャンピオンシップ(第1戦がTBS、第2戦がNHK)以来約3年ぶりのゴールデン進出となる。
クラブ関係者も「クラブにとってもJリーグにとっても影響は大きい」と話した。日本のビッグクラブを自負する浦和だけに、J復権への気合は十分。準々決勝の全北戦で2戦連発した田中達も右ふくらはぎ痛から復帰し、準備は整った。6月のA3杯で乱闘騒ぎを起こした城南戦。アジア頂点とゴールデン進出を目指し、まずは因縁の日韓戦に臨む。
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