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◆ 平成18(ワ)1337 商標権侵害差止請求事件 商標権 民事訴訟
平成19年08月29日 東京地方裁判所
★商標権による差し止めが認められた事件。争点は、原告と被告との間で締結された商標使用契約の解除の有効性が主な争点。
◆ 平成17(ワ)22016 特許権侵害差止等請求事件 特許権 民事訴訟
平成19年08月29日 東京地方裁判所
★ 「ケーブル用コネクタ」に係る特許の侵害事件。構成要件不充足により非侵害となった。
★クレームにおける「第１カム押付面」，「第１カム部」という用語の意味が明細書に基づいて判断された。
「…したがって，本件発明における「第１カム部」とは，起立したアクチュエータの中央部分の貫通穴の下に位置し，本件発明突起部分１及び２のように略円柱状の突起物であって，第１コンタクトの第１係合枢支部と係合して周回する部材を意味し，「第１カム押付面」とは，その略円柱状の周回面の一部であって，アクチュエータを閉じた場合に，ケーブルを押し付ける部分を意味すると解するのが相当である。…」
「…特同部分は，第１コンタクトの係合枢支部（１ａ）と係合する係合カム面（２ａ）を有するが，前記争いのない事実で判示したとおり，アクチュエータ（４）を閉じたとき，ケーブルに接しないから，ケーブルを押し付けるものではない。したがって，被告製品における第１コンタクト対応部分は，本件発明における「第１係合カム面」を有するのみであるから，本件発明の「第１カム部」には当たらない。…」
◆ 平成18(ワ)15552 著作権侵害差止等請求事件 著作権 民事訴訟
平成19年08月29日 東京地方裁判所
★チャップリンの作品に係る著作権について、複製権侵害および頒布権侵害が認められた事件。国際裁判管轄及び準拠法や著作権存続期間満了の有無が判断された。
◆ 平成19(行ケ)10039 審決取消請求事件 商標権 行政訴訟
平成19年08月28日 知的財産高等裁判所
★ 商標（「俄」、貴金属，身飾品，時計）に係る審決取消訴訟。４条１項１１号を理由とする拒絶審決が維持された。
◆ 平成19(ネ)10015 損害賠償請求控訴事件 特許権 民事訴訟
平成19年08月28日 知的財産高等裁判所
★謎の損害賠償請求事件。結論は、控訴棄却。控訴人の当審における新たな請求に係る訴え（異議申立が権利濫用！？）は，中間確認の訴えの部分も含め，いずれも却下された。
◆ 平成18(行ケ)10493 審決取消請求事件 特許権 行政訴訟
平成19年08月28日 知的財産高等裁判所
★「植物育成床およびそれを用いて植物を育成する方法」に係る発明の拒絶審決取消訴訟。「進歩性なし」審決が維持された。
★課題の共通性を否定することにより組み合わせの容易性を否定しようとしたが認められなかった。課題の上位概念化がされたようにも考えられる。
「…しかし，既に述べたところから明らかなとおり，引用発明も，引用例２の技術事項も，植物の育成に用いる「土」自体の温度上昇を抑制するという課題を有する点で共通するものであり，ただ，その「土」が，引用例１においては袋に入れられた用土とされ，引用例２においては露地からは区別されたマルチング資材の下の培地とされている点に，差異があるにすぎない。…」
◆ 平成18(行ケ)10368 審決取消請求事件 特許権 行政訴訟
平成19年08月28日 知的財産高等裁判所
★「フォトレジスト現像廃液の再生処理方法及び装置」に係る発明についての無効審決取消訴訟。争点は進歩性。「無効不成立」審決が取り消された。
★クレーム１に記載の「ナノフィルトレーション膜（ＮＦ膜）」について、本件特許出願前における技術状況が考慮され、阻害要件が判断された。
「…もっとも，ＮＦ膜の特徴の１つとして電荷を有する点が指摘されており，この電荷が分離対象物質の有する電荷との関係で，透過性にいかなる影響を及ぼすかについては，必ずしも十分に解明されておらず，法則性をもってその影響を予測することは困難な状況にあったものであるが，この点は，事前にＮＦ膜の分離効果を確実性をもって予測し難いというにとどまるものであるから，低分子量の物質を膜分離する目的でＮＦ膜を採用してみる程度の企図にとって，障害となるものとまでいうことはできない。…」
「…ＮＦ膜が有する電荷の影響が分離対象物質の挙動に複雑な影響を及ぼすものであり，テトラアルキルアンモニウムイオンのＮＦ膜の透過可能性について予測することが困難であったとしても，このような事情は，ＮＦ膜のテトラアルキルアンモニウムイオンの透過可能性を否定したものではないのであるから，ＮＦ膜の持つ低分子量の化合物の分離に極めて有効であるという従来の膜にない一般的特徴を根拠に，優れた透過性能を期待してこれを分離膜として採用してみようとする動機付けの障害となるものではないというべきである。…」
◆ 平成18(行ケ)10542 審決取消請求事件 特許権 行政訴訟
平成19年08月28日 知的財産高等裁判所
★「ガス遮断性に優れた包装材」に係る発明の無効審決取消訴訟。「進歩性なし、実施可能要件違反」に係る無効審決（第２次審決）が維持された。
◆ 平成19(ワ)14650 損害賠償請求事件 特許権 民事訴訟
平成19年08月28日 東京地方裁判所
★職務発明の対価請求が時効消滅を理由に認められなかった事件。
◆ 平成18(ワ)9708 特許権侵害行為差止請求事件 特許権 民事訴訟
平成19年08月24日 東京地方裁判所
★「回転打撃美容ローラーマッサージ器」に係る特許発明の専用実施権者の破産管財人が、特許権者を訴えた事件。差止請求および損害賠償請求が共に認容された。侵害論の議論はなく、主に損害論が争われた。
★被告の販売数量が別件訴訟の経緯に基づいて判断された。
★「範囲を全部，対価の額を無償」とする専用実施権を設定内容が興味深い。
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