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【社会】朝鮮通信使の意義探る 東京新聞フォーラム 日本文化に影響2007年10月1日 朝刊
朝鮮通信使の初来日から四百年となるのを記念した東京新聞フォーラム「四百年前の韓流をさぐる−朝鮮通信使に学ぶ日韓交流」(東京新聞、千代田区江戸天下祭実行委、朝鮮通信使文化事業会など主催)が三十日、東京都千代田区の日比谷公会堂であり、約千四百人が会場を埋めた。 朝鮮通信使は一六〇七年から計十二回訪れた使節団。豊臣秀吉の出兵で途絶えた交流の復活を目指した徳川家康が働きかけて実現し、日本の文化や学術に多大な影響を与えた。 フォーラムは「江戸天下祭2007」の一環で開催。初めに小出宣昭東京新聞代表と朝鮮通信使文化事業会の姜南周執行委員長があいさつ。続いて朝鮮通信使に詳しい仲尾宏・京都造形芸術大客員教授が講演し、一大外交使節団だった朝鮮通信使の来訪により、鎖国の江戸時代でも実は他国と幅広い交流が繰り広げられていた、と指摘した。 その後、仲尾氏、韓国通の女優黒田福美さん、評論家の金両基氏がパネルディスカッション。朝鮮通信使の意義を振り返りながら、現代の日韓関係への教訓を探った。 日韓の伝統衣装の披露もあり、花の形に結んだ日本の帯や韓国の色鮮やかな衣装に、来場者が大きな拍手を送った。
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