トヨタ自動車は1日、中国に物流管理会社を設立したと発表した。中国では複数の合弁会社を通じて車両の生産や販売を手掛けてきたが、物流管理を1社に集約してコストを低減する。同社は2010年代初めに中国の現地販売を06年の3倍強にあたる100万台規模まで増やす計画。間接業務も効率化を進め、事業拡大に備える。
新会社は「同方環球天津物流」(天津市)で、資本金は500万ドル(約5億8000万円)。トヨタが40%、天津市の合弁会社のパートナーである第一汽車集団(吉林省)が35%、広州市の工場を共同運営する広州汽車集団(広州市)が25%出資した。
社員は約40人でトヨタなどから出向した。新会社は合弁会社が個別に手掛けていた車両の物流管理を一括して手掛けるほか、部品の管理も担当する。業務の委託先である現地の物流会社に対するコンサルティングなども強化、効率化を進める方針だ。(22:50)