県警と県、岡山市などは、同市中心部の市・県道４カ所に「自転車専用通行帯」を整備する。自転車の歩道通行を一部認めた改正道交法が２００８年６月までに施行され、歩道での歩行者との事故が懸念されることから、車道に自転車の通行空間を確保し安全の両立を図るのが狙い。年内に順次、着工し、本年度内に完成させる予定。

　県警などは、県総合グラウンド（同市いずみ町）周辺に、歩道を自転車と歩行者用に仕切った「部分指定レーン」を設けているが、道交法に基づき車道の一部を「専用通行帯」に指定するのは初めてという。

　専用通行帯を設けるのは、岡山市丸の内の県立図書館前▽同市駅前町のＪＲ岡山駅東側▽同市内山下の中国電力前▽同市表町の天満屋岡山店前―の４カ所で、総延長は約８３０メートル。路面を青色のラインで仕切り、車道の端または一車線に幅１・５メートル以上のレーンを設けるとともに、始点と終点に標識を設置する。

　専用通行帯とは別に、岡山市の桃太郎大通りや市役所筋のほか、倉敷、津山、総社市の約１０カ所に「部分指定レーン」を設置。岡山市内の各歩道などには「歩行者優先」の標識を取り付け、自転車に対して注意を促す。