甲府放送局

2007年10月2日 7時50分更新

医師確保へ研修医と語る会


医師不足が深刻化する中、県医師会は1人でも多くの研修医に県内で勤務してもらおうと研修医を対象にした初めての会議を開くことになりました。
会議では県内で働く先輩の医師が地域医療の重要性を訴えるほか横内知事も出席して研修医と意見を交換することにしています。
国によりますと山梨県内の人口10万人あたりの医師の数は193人で全国平均に比べて19人も下回っています。

また去年県内の医療機関で2年間の研修を終えた新人の医師のうち、県内で勤務を続けているのは60パーセント以下にとどまっています。
このため県医師会は県内で臨床研修を受けた医師に1人でも多く県内に残って勤務してもらうことで医師不足の解消につなげようと研修医を対象にした初めての会議を開くことになりました。

対象は山梨大学医学部附属病院など県内の医療機関で2年間の研修を受けている80人あまりの研修医です。

会議では県内で働く先輩の医師が地域医療の重要性や仕事のやりがいについて講演するほか横内知事も出席して研修医と意見を交換することにしてます。

県医師会勤務医部会の飯田龍一会長は「医師不足の解消には新人医師の確保が不可欠で行政と一体となって対策を充実していきたい」と話しています。