医療法人南信勤労者医療協会(下諏訪町、林芳久理事長)は1日、同町矢木町の諏訪共立病院に隣接して諏訪共立在宅療養支援診療所(木下真理子所長)を開設した。通院が困難な高齢者や障害者で定期訪問診察を受ける患者を対象に、訪問診療を24時間体制で行う。
定期的な訪問診察は、同病院が外来診療と並行して行っていた。今回、病院部門から訪問診察の拠点として同診療所を独立させた。内科医師4人、看護師2人、事務員1人の職員態勢。
これにより従来の訪問診察のほか、相談や連絡の受付窓口、往診、緊急訪問看護など24時間体制で対応する。
専門的な拠点の開設で在宅医療の窓口を1本化する。患者支援の面でも、専門職員の配置で同病院や諏訪共立訪問介護ステーションなど関連機関との連携を円滑にする。
同診療所によると、今後は地域医療の中でも在宅医療支援の役割が大きくなることから▽退院患者の受け皿▽終末期のみとり▽医療、看護、介護の連携─などで機能を発揮できるという。
木下所長は「開業医とも連携を取りながら、地域全体の在宅医療を進めたい」と話した。岩津妙子看護師長は「在宅医療にかかわることで困ったことがあれば相談を」と、施設利用を呼び掛けている。
現在、同診療所の定期訪問診察の患者は岡谷市や下諏訪町を中心に約130人。病院部門から独立する形で訪問診療の診療所を開設するのは珍しいという。
問い合わせ は同診療所(電話0266・28・2646)へ。