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フィリピン NPO・NGO NA_テーマ2
フィリピンのスラムで開校を待つ1200人の子どもたち
2006/03/09

 昨年から続く原油の高騰は、今年に入ってもNY原油が一時1バレル70ドルを突破するなどして私たちの生活にも影響をもたらしている。

 日本で生活している私たちにはガソリンや灯油、または航空運賃などの値上がりで影響が出ていると感じるくらいであろう。しかし、フィリピンのモンテンルパ市のスラム街で建設中の小学校では、原油高の影響で資材が高騰し今年3月に予定されていた完成が間に合わない、といった状況に追い込まれている。

 この小学校は大阪府池田市に本部があるNPO法人カスパルの支援によって建設されている。当初予算は建設費1600万円、設備費約200万円(うち外務省助成金約936万円)だったが、原油高による資材の高騰で6教室の黒板、机、いす、計400人分を購入する約150万円が足りなくなってしまったのである。

 小学校に通う予定の生徒はスラムに住む子どもたち約1200人で、400人ずつの1日3交代制である。また建設するにあたりスラムのお父さんたちを雇うことで雇用支援にもなっている。完成後も授業以外で地域の人たちの職業訓練や集会、レクリエ―ション施設としても使用される予定だ。

 学校で勉強したいと待ち望む子どもたちのためにも何とか3月の完成に間に合わせてあげたいものだ。ご協力いただける方はこちらをご覧ください。
特定非営利法人カスパル・連絡先
住所:〒563−0043 大阪府池田市神田1−1−16
TEL・FAX:0727(53)6457
ホームページ:http://www2u.biglobe.ne.jp/~caspar/

(中島健太)

小学校に通う予定のモンテンルパ市の子どもたち







建設中の小学校













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[16307] ご意見ありがとうございます。
名前:中島健太
日時:2006/03/10 00:40

今回取り上げた小学校は記事にも
あるように3交代制です。

教師不足も深刻な問題だと思います。
これも早急に対策を練らねばなりません。

ちなみにカスパルさんは3月7日にも
中日新聞にて掲載されたそうです。
読んでくれた人の中から寄付もいただいたそうで
うまくいけば完成に間に合うとのことです。


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[16295] フィリピンの教育環境
名前:末光健志
日時:2006/03/09 15:47

フィリピンの人口爆発はすさまじく、2万人の教師が不足しているとか。教室も足りず、一クラス60人とかで、午前と午後の2部制が現状となっています。政府にその予算も人口抑制の意志もない(カトリックが国教なので)現状では、お先真っ暗ですね。
教師達の海外脱出(移民)も深刻な問題となりつつあります。
そんななか、日本と日本人に何が出来るのか、私も思うところがありますので、記事を書いてみたいと思います。

ちなみに、昨年の今頃は100万円=53万ペソとかだったのが、いまや100万円=43万ペソです。建設がうまくいき、新学期に間に合うと良いですね。

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